あなたが知っている人
アメリカ独立戦争の時、家族に不幸を抱えた一人の兵士が大統領からの許可を得ようとしました。彼は軍役の一時免除を願い出ようとしたのです。しかしながら、彼が大統領官邸に着いた時、彼は入ることを拒否され、追い返されてしまいました。彼は近くの公園に行って、ベンチに腰掛けました。
小さな男の子が彼のそばにやって来て、あまりに不幸せそうなみえる彼に声を掛けました。兵士は自分自身に言い聞かせるようにすべてを男の子に話しました。突然、男の子は言いました。「僕と一緒について来て!」彼は気落ちした兵士の手を引いて、ホワイトハウスに戻ってきました。二人は裏口に向かいますが、誰も彼らを制止しません。将軍や政府の高官たちも気をつけの姿勢で彼らを通しました。
兵士は驚きました。ついに二人は大統領執務室までやってきました。ノックもせずにその小さな男の子はドアを開けるとまっすぐに歩いていきました。そこにはアブラハム・リンカーンが立っていました。国務長官との会話を中断して、男の子の方を向き、こう言いました。「何かして欲しいのか?タッド?」そしてタッドは言いました。「パパ。この兵隊さんがパパと話したいことがあるんだ。」
兵士は大統領に「息子を通して」アクセスすることができたのです。新約聖書によれば、もっと驚くべきことに、あなたは「子を通して」すなわちイエスを通して、神とアクセスすることができるのです。
多くの人々が祈ります。しかし、すべての祈りがクリスチャンの祈りと言うわけではありません。クリスチャンの祈りは区別できます。それは三位一体を信じている者の祈りです。聖パウロは「私たちは、このキリストによって、両者ともに一つの御霊において、父のみもとに近づくことができるのです。(エペソ2:18)」と言いました。
これが、祈りが絶大な特権である理由です。あなたは宇宙の創造者である神と、あなたの父として話すことが出来るのです。あなたは、神である人、私たちの主、そして兄弟であり友であるイエスを通して神のもとに来ることができます。あなたの祈りは、あなたの心のうちに生きておられる聖霊なる神によってインスピレーションが与えられるのです。
父に…アクセスする
詩篇119:169-176
私が初めてイエスと遭遇した時、私は「A.C.T.S.」を頭文字として覚えることができる祈りを模範として教えてもらいました。Adoration(礼拝)、Confession(告白)、Thanksgiving(感謝)、Supplication(願い)です。(日々の糧の第61日を参照)その一つひとつがこの箇所に表されています。
詩篇の作者の祈りは神に呼びかけるものです。イエスは私たちに、私たちの父として神に呼びかけるように教えています。詩篇119篇も終盤に差し掛かって来て、作者は多様な祈りを祈っています。そしてそれは「A.C.T.S.」を含んでいます。
A Adoration(礼拝)
神が神であること、神が為されたことのゆえに賛美します。
「私のたましいが生き、あなたをほめたたえますように。(175)」
C Confession(告白)
あなたが間違って行ったことすべてについての神の赦しを願い求める。
「私は、滅びる羊のように、迷い出ました。(176)」
T Thanksgiving(感謝)
健康、家族、友人などなど…神に感謝しましょう。
「私のくちびるに賛美(感謝と刷新された信頼ともに,AMP訳)がわきあふれるようにしてください。(171)」
S Supplication(願い)
あなた自身の為、あなたの友人や他の人々の為祈りましょう。
「私の切なる願いが御前に届きますように。(170)」
祈り:
A-父なる神である主よ。私はあなたを礼拝します。私は主よあなたを愛します。私はあなたを賛美します。宇宙の創造者であるあなたの前に私は進み出ることができるのです。
C-私は、私の罪をあなたに告白します。そしてあなたに赦しを乞い願います…。
T-私の生活の中にこんなにもあるすべての祝福を感謝します。私の家族と友人を感謝します。こんなにもたくさんの素晴らしい祈りの答えを感謝します。そのほかの…に感謝します。
S-主よ。今日、私の必要の…のために祈ります。
イエスを通して…アクセスする
ヘブル7:11-28
イエスは「神の臨在に私たちをそのまま、とり運びます。(19,MSG訳)」父なる神にアクセスするにはイエスを通して可能となります。あなたは「神に近づく(19)」ことが出来るのです。イエスはあなたを「ご自分によって神に近づく(25)」ことができるようになさった偉大な大祭司です。
イエスは「永遠に全うされた(28)」御子なるお方です。イエスはあなたに「さらにすぐれた希望(19)」を与えます。「さらにすぐれた」という言葉はヘブル人への手紙の中で度々出てくる言葉です。作者は常に比較します。それは悪いものと良いものという比較ではなく、良いものと「完全な」ものそれゆえ「はるかに良い」ものとの比較です。
イエスの祭司職は最高の約束に基づいています。作者は詩篇110:4を引用して、いかにイエスの祭司職が神の約束を通して確立したものであるかを示しています。それまでの当時の祭司とは違って、イエスの祭司職は神の約束によって確かにされました(ヘブル7:20-21)。イエスは完全にあなたのすべての必要に応えます(26)。
- イエスはあなたのために死を打ち破られた
「朽ちることのない、いのちの力によって祭司となったのです。(16)」イエスは生きています。それまでの祭司と違って、イエスは永遠に生きておられます。そして祭司の務めは永遠です(23-24)。 - イエスはいつもあなたのために祈る
イエスは常に、ご自身を通して神に来る者のためにとりなしておられます。「キリストはいつも生きていて、彼らのために、とりなしをしておられるからです。(25b)」 - イエスはあなたに代わられた唯一無二のお方です
祭司はまず自分自身の罪のためのいけにえをささげなければなりませんでした。しかし、イエスは「完全にきよいお方であり、罪を犯さず、天の神の臨在と同じ高さの権威をもっておられました。(26,MSG訳)」イエスは完全に神であり、完全に人間であるという唯一無二の仲介者です。 - イエスはあなたの罪のために完全ないけにえをささげた
「ほかの大祭司たちとは違い、キリストには、まず自分の罪のために、その次に、民の罪のために毎日いけにえをささげる必要はありません。(27)」イエスが十字架にご自身をささげられた時、それは一度限り必要だったのです。それは完全に効果を持っています。「というのは、キリストは自分自身をささげ、ただ一度でこのことを成し遂げられたからです。(27)」
イエスの品質は、最高のいのち、最高の約束、最高の「提供者」であり、最高のささげものです。それらはイエスの祭司職が、あなたが父なる神にアクセスするために完全に有効であることを示しています。イエスの永遠にして完全な祭司職の結果として、あなたは「神に近づくのです。(19)」あなたは、イエスによって神に近づくことができるのです(25)。
祈り:父よ。私が今日、イエスを通してあなたに近づくことができることを感謝します。イエスが私のためにいつも祈って下さることを知ることができることを感謝します。