Tokyo Chapel

2018年11月16日

  1. 第320日

クリスチャンコミュニティーの8つの特徴

以前サッカーのイングランド代表のキャプテンであった、デビッド・ベッカムは1998年のワールドカップの決勝戦で退場した時の様子を詳細に語りました。「あれは人生の中でたぶん一番長い道のりだった…私の思いを行き来したのがどんなことであったのかはっきりは思い出せない。恐れと罪責感と怒りと心配と混乱が渦巻いていた。私の頭はグルグル回っていた。…私は更衣室に歩いて行った。試合の残り時間、私はそこに留まっていなければならないのがルールだった。」その試合でイングランドは破れ、イングランドはワーツドカップから姿を消しました。

「イングランドの選手たちが更衣室に帰って来た時、誰一人として私に声をかける者はいなかった。ただ静寂がその場にあった。私はこれ以上胃が締め付けられることがあるだろうという感覚を持った。私は息をこらえ、息を吸い込むと、再び息をこらえた。私はメンバーがひしめく更衣室にいたが、人生の中であれほど独りぼっちであると感じたことはなかった。私は孤立し、そして恐れた…私は罪責感と心配に私の心は囚われた。」

神はあなたをコミュニティーの中で孤独を感じ、孤立させることを意図してはおられません。あなたは神との関係に召されたとともに他の人々との関係に召されたのです。

クリスチャンのコミュニティーである教会は「羊の大牧者(ヘブル13:20)」である主イエスのコミュニティーです。すべての地域教会は大牧者のコミュニティーとなるように召されているのです。


牧会ケアのコミュニティー

箴言27:23-28:6

終わりの日に、肝心なことは人々です。「名をもってあなたの羊を知りなさい。注意してあなたの群れに注意を払いなさい。(27:23,MSG訳)」

聖書は、牧者とその群れののイメージを神のご自身の民へのケア、そして、神の民の中のリーダーたちの役割を描写するものとして度々用いています。(例として、詩篇78:70-71、1ペテロ5:2-4)あなたにゆだねられた人々を大切にケアしましょう。彼らの状態を知り、彼らに注意を払いましょう。実際、教皇フランシスが、羊飼いは「羊のにおい」がするべきだと言ったように、私たちは人々のごく身近にいるべきです。

ここに、私たちが築き上げるべきコミュニティーがどのようなものであるかという3つの特徴が指し示されています。

  1. 頼もしいコミュニティー
    あなたの信仰を強く持ちなさい。「悪者は罪責に神経質だ。誰も追いかけていないのに、いつも逃げ出す用意をしている。正直な人々はリラックスして確信し、ライオンのように頼もしい。(28:1,MSG訳)」
  2. 適切に導かれたコミュニティー
    皆が集まって計画しそれを定めようとするところに混沌があります。「しかし、物事の現実を理解し、正しい状態に整理するリーダーが必要です。(2,MSG訳)」
  3. 公正なコミュニティー
    「悪者は…貧しいものを圧迫し、…正しい者は意地悪な感覚を持たない。神を追い求める者たちは、何もかも知っている。(3,5,MSG訳)」

祈り:主よ。羊の大牧者であるイエスの例に倣うことを得させてください。私たちが頼もしいコミュニティーとなることができますように、適切に導き、あなたを、そしてあなたの正義とを追い求め、貧しい者をケアすることができますように。


イエスのコミュニティー

ヘブル13:1-25

羊の大牧者なるイエスのコミュニティー(20)はこの地上でもっとも素晴らしいコミュニティーなのです。それは「愛によって互いに支えられる(1,MSG訳)」のです。この愛は単なるフィーリングではありません。それはあなたの行動に変化をもたらします。もしあなたが「兄弟愛(1)」によって互いに愛し合うことを知りたいと願うなら、それを実践することです。ヘブル人への手紙の作者はクリスチャン・コミュニティーの性質であるべき5つの定義された特徴を強調します。

  1. もてなしの拡大
    「必要としている人々のために食べ物と寝る場所を用意しなさい。なぜかというと、ある人々はそれと知らず、御使いにまでにもてなしたからです!(2,MSG訳)」それはアブラハムとサラがしたことです(創世記18章)食事を分かち合うことは、もてなしと宣教の中心です。ともに食することは心が和むひと時です。今まで親しくなかった人を歓迎し、友となりましょう。
  2. 必要がある人を助ける
    「あなたが獄に共につながれているように、囚われた人々をみなしなさい。あなたの身に同じことが起こったように、虐待の被害に遭った人を見なさい。(ヘブル13:3,MSG訳)」あなたが、刑務所にいる人々や虐待の被害者の方々に奉仕する時、あなたはイエスに出会うのです(マタイ25:40)。
  3. 結婚を尊重する
    「結婚を尊びなさい。そして夫と妻との間にある性的な親密さを神聖なものとして守りなさい。神は気まぐれな、反道徳的なセックスに対して一線を引くお方です。(ヘブル13:4,MSG訳)」
  4. 満足しなさい
    「物質的なモノがもっと欲しいと心を奪われてはなりません。自分が持っているもので心を落ち着けなさい。神は私たちにこう保証します。『私はあなたを決してがっかりさせたりはしない。あなたから立ち去ったり、離れたりはしない』(5,MSG訳)」あなたは自分の思いをお金に縛られる必要はないのです。なぜなら、あなたが、あなたの思いを神に置くときに、神はあなたのためにそれらのことを面倒を見てくださると約束してくださるからです。神は決してあなたを離れず、また、あなたを捨てないのです(5)。
  5. 神を喜ばせる
    「ですから、私たちはキリストを通して、賛美のいけにえ、すなわち御名をたたえるくちびるの果実を、神に絶えずささげようではありませんか。善を行うことと、持ち物を人に分けることとを怠ってはいけません。神はこのようないけにえを喜ばれるからです。(15-16)」3つのことを神は喜んでくださいます。祈り(特に賛美)、奉仕(善を行うこと)、施し(誰かに分かち合うこと)です。

作者はまた、クリスチャン・コミュニティーにおけるリーダーシップの重要性を強調します。私たちは皆、「羊の大牧者(20)」なる主イエスのもとにあります。しかしながら、人間のリーダーのもとにも置かれているのです。リーダーに関して言われていることが5つあります。

  1. 彼らに感謝する
    すべてのあなたのリーダーに「感謝」しなさい。特に最初にあなたに良い知らせをもたらした人々と最初にあなたのお世話をした人です。(7a,MSG訳)
  2. 彼らに倣いなさい
    「彼らの生活の結末をよく見て、その信仰にならいなさい。(7b)」これはクリスチャンとしてリーダーシップを持つべき立場にある人にとって大きなチャレンジです。他の人々は観察し、そして倣うように召されています。よい見本はよい助言の2倍の価値があるのです。
  3. 彼らに応える
    「あなたの牧会上のリーダーたちに応えなさい。彼らの助言を聴きなさい。彼らは神の厳格な監督のもとであなたの生活や働きの状態に警告を与える。彼らのリーダーシップを退屈な骨折り仕事と思わせず、その喜びに寄与しなさい。彼らにとってその働きを困難なものにしていいはずがあるだろうか?(17,MSG訳)」
  4. 彼らのために祈る
    おそらく作者は自ら彼らのリーダーであり、次のように勧めます。「私たちのために祈りなさい。私たちは私たちが何をなぜしているのかについて疑問を持っていません。しかし、それを遂行することは困難があり、渡したいてゃあなたがたの祈りを必要とするのです。(18,MSG訳)」
  5. 彼らを歓迎する
    「すべてのあなたがたの指導者たち、また、すべての聖徒たちによろしく言ってください。(24)」たぶん彼らは手紙の最後にあいさつの言葉を書くものだったのでしょう。「恵みが、あなたがたすべてとともにありますように。(25)」「恵み」は手紙の締めくくりのことばであり、私たちがあるべきコミュニティーの特徴を表しています。すべての人々が愛と意味と希望を見出す場所、それが恵みのコミュニティーにあるのです。

祈り:主よ。私たちを、愛、もてなし、助け、忠実さ、満足のコミュニティーとならせてください。私たちが、私たちの礼拝、奉仕、施しを通して、あなたを喜ばせることができますように。


牧者を知っているコミュニティー

エゼキエル30:1-31:18

神がご自身のコミュニティーに願っておられることは、そこが、失われた人、損なわれ人、孤独な人にとって希望と癒しと愛を見出す場所となることです。

後の章で、エゼキエルは国の支配者である牧者について語ります(エゼキエル34章)。イエスについて預言的にエゼキエルは「わたしは、彼らを牧するひとりの牧者、…を起こす。彼は彼らを養い、彼らの牧者となる。(23)」と語っています。

しかしながら、今日の箇所で、エゼキエルは主を知らないコミュニティーのことを語っています。彼は裁きの日、「彼らは、わたしが主であることを知ろう。(30:8,19,26)」という時を予見しています。この箇所は避けるべき態度についての警告です。彼らは自分たちの「その富(4)」と「力強い誇り(6)」に依り頼んでいました。彼らは傲慢でした(10,MSG訳)。彼らは自己満足し(9)、神を偶像と取り換えていました(13)。

レバノンの杉(31章)はイエスが描いたようなコミュニティーと対照的です。この大きな杉は野のどの木よりも高くそびえ、すべての鳥がその枝に巣を作るようになります(5-6)。すべての大国がその陰に住みます。それは威厳があり、美しいものです。その根は豊かな水に達しています(7)。しかしながら、それは切り倒され、あとかたもなくなってしまいます(10節以降)。

神の国は実に正反対です。その始まりは「それはからし種のようなものです。地に蒔かれるときには、地に蒔かれる種の中で、一番小さいのですが、それが蒔かれると、生長してどんな野菜よりも大きくなり、大きな枝を張り、その陰に空の鳥が巣を作れるほどになります。(マルコ4:31-32)」

からし種のように成長するコミュニティーを一緒に追い求めましょう。そこで、失われ、損なわれ、孤独であった人々がその陰に身を寄せることができるような場所を追い求めましょう。それは主を知るコミュニティーです。そこでの関心は人々であり、羊の大牧者である主イエスのリーダーシップを私たちが楽しむ場所です。

祈り:永遠の契約の血による羊の大牧者、私たちの主イエスを死者の中から導き出された平和の神が、イエス・キリストにより、御前でみこころにかなうことを私たちのうちに行い、あなたがたがみこころを行うことができるために、すべての良いことについて、あなたがたを完全な者としてくださいますように。どうか、キリストに栄光が世々限りなくありますように。アーメン。(ヘブル13:20-21)

H.K

References

David Beckham, David Beckham, (Headline, 2013) pp.40–4