Tokyo Chapel

2019年10月23日

第296日

神に用いられやすくなる25の方法

彼は私の偉大な信仰のヒーローの一人です。彼は敬虔さ、信仰そして謙遜のモデルでした。神は彼を大いに用いられました。1982年に彼が世を去った時、彼の遺言執行人は生き残っている彼の家族を一人として探し出すことが出来ませんでした。誰一人として、遠縁のものでさえ申し出る者はいなかったのです。

しかし、「タイム」誌は彼の死亡記事を記し、過去50年間にわたる英国国教会における彼の影響力は同世代の誰よりも偉大であったと正しく報じました。数ある影響力のあるキリスト教指導者の一人であるジョン・ストットは彼によってキリストにある信仰に導かれました。そして彼について「彼をよく知る者そして彼と一緒に労した者は彼のような人物と再び会うことはないだろう。物静かに語り、多くを語ろうとしない深い霊的な男としてこれほど多くの人々に非常に大きな影響を与えた稀有な人物」と言いました。

なぜ、この人物、E.J.H.ナッシュ師はそれほどにまで神に用いられたのでしょうか?あなたはどのようにして神に用いられる者となれるのでしょうか?

聖パウロは「神が招かれた人々にとって彼らの祝福のために、あらゆるそしてすべての種類の贈り物をプレゼントする者として、神に用いられる器となりなさい(2テモテ2:20-21,MSG訳)」と書きました。

ジョン・ストットは「イエス・キリストの手の内にある道具となること、主の目的を推進するために主に自由に用いていただくこと、主の奉仕の為にどんな時でも間に合う者になることほど、名誉なことは他には想像できません。」と記します。 「主人にとって有益なもの」そして「尊いことに使われる器(21)」になりましょう。あなたの人生を主におささげすることから始めましょう。そして、常に主の奉仕におささげし続けましょう。


1.あなたの敵を愛する

箴言25:21-26:2

「もし、あなたが自分の敵が空腹であることを知ったなら、敵のランチを買いに行きなさい。
もし、敵の喉が渇いていたなら、敵に飲み物を持って行きなさい。
あなたの寛大さに、敵は善意をもって驚きを示し、
神はあなたを顧みられるでしょう。(25:21-22,MSG訳、ローマ12:20参照)」


2.あなたの舌を見張る

「北風は嵐を運んできます。
そして、うわさ話をする舌は嵐を呼びます。(箴言25:23,MSG訳)」

もし、あなたが自分の行動を変えたいなら、まずあなたの思考と言葉を変えましょう。「俗悪なむだ話を避けなさい。人々はそれによってますます不敬虔に深入りし…(2テモテ2:16)」


3.口論を避ける

「争い好きな女と社交場にいるよりは、屋根の片隅に住むほうがよい。(箴言25:24)」

同じテーマでパウロは「何の益にもならず、聞いている人々を滅ぼすことになるような、ことばについての論争などしないように、神の御前できびしく命じなさい。(2テモテ2:14)」パウロは続けて「愚かで、無知な思弁を避けなさい。それが争いのもとであることは、あなたが知っているとおりです。主のしもべが争ってはいけません。(23-24)」と言いました。


4.良き知らせを届ける

「遠い国からの良い消息は、 疲れた人への冷たい水のようだ。(箴言25:25)」私たちはイエスの良き知らせをとり運ぶことが出来るという特権にあずかっています。それはまるで「疲れた魂への冷たい水のよう」です。


5.あなたの地に立つ

「正しい人が悪者の前に屈服するのは、 きたなくされた泉、荒らされた井戸のようだ。(26)」時に、自分の地にしっかり立つことは重要です。


6.名誉を追い求めない

あなたが自分自身の名誉を求めるなら、本当の名誉を手に入れることが出来ないということになります。「あまり多くの蜜を食べるのはよくない。 しかし、りっぱなことばは尊重しなければならない。(27)」


7.自制する

「自制心のない人は、窓や扉が壊れた家のようだ。(18,MSG訳)」他者を支配しようとしてはいけません。ただ一人、あなたが支配しなければならないのは、あなた自身です。自制は御霊の実として記されている性格の一つです。(ガラテヤ5:22–23)


8.他人の言葉に悩まない

あなたは悪く言いふらされたり、中傷されることを恐れる必要はありません。「逃げる雀のように、飛び去るつばめのように、いわれのないのろいはやって来ない。(箴言26:2)」


9.手渡す

2テモテ2:1-26

メッセージを他者に手渡し、投じていくことはとても大切です。他者に投じる4つの段階が2テモテ2:2に記されています。

・私が言う
・そして、あなたが聞く
・信頼できる人々に託す
・その人々が他者に教える


10.困難に耐える

パウロは兵士のたとえを用います(4)。兵士は困難に耐えなければなりません。彼は続けて「ですから、私は選ばれた人たちのために、すべてのことを耐え忍びます。それは、彼らもまたキリスト・イエスにある救いと、それとともに、とこしえの栄光を受けるようになるためです。(10)」と言い、さらに「もし耐え忍んでいるなら、彼とともに治めるようになる。(12)」とパウロは言います。


11.気が散ることを避ける

「兵役についていながら、日常生活のことに掛かり合っている者はだれもありません。(4a)」はっきりと焦点を定め、時間を浪費することで気が散らされないようにしましょう。兵士のように、あなたは焦点を定め、あなたの司令官を喜ばせることを追い求める必要があります。(4b)


12.規則を守る

パウロは兵士のたとえから、競技者のたとえへと移ります。「ルールを守って競技することを拒絶するアスリートはどこにもいません。(5,MSG訳)」


13.勤勉に労する

兵士そして競技者の次に、パウロは農夫のたとえに移ります。「労苦した農夫こそ、まず第一に収穫の分け前にあずかるべきです。(6)」


14.神のことばに思い巡らせる

ただ神だけが理解を与えることが出来ますが、あなたにも果たす役割があります。パウロは「私が言っていることをよく考えなさい。主はすべてのことについて、理解する力をあなたに必ず与えてくださいます。(7)」と記します。


15.イエスに焦点を合わせる

「私の福音に言うとおり、ダビデの子孫として生まれ、死者の中からよみがえったイエス・キリストを、いつも思っていなさい。(8)」福音はまさにイエスについてです。救いは「キリスト・イエスにある(10)」のです。


16.神の言葉を正しく扱う

「あなたは熟練した者、すなわち、真理のみことばをまっすぐに説き明かす、恥じることのない働き人として、自分を神にささげるよう、努め励みなさい。(15)」


17.悪に背を向ける

「主の御名を呼ぶ者は、だれでも不義を離れよ。(19)」悔い改めは一度きりの行動ではありません。それは継続する態度です。それは「不義を離れる(19)」ことや「若い時の情欲を避け(22a)」ることを含んでいます。


18.平和を創り出す者となる

パウロはテモテに人々の中にあって、「平和を追い求め(22)」ることを勧めています。「ばかげた議論に巻き込まれることを拒みなさい。彼らはいつも言い争いで終わります。神のしもべは論争的であってはなりません。(23,MSG訳)」

ジョイス・マイヤーは書いています。「激しい衝突は、ささいなことで口論になり、議論し、意見の違いが高まり、怒りが内に留まるのです。激しい衝突は危険で破壊的です。」私たちの生活から衝突を締め出しましょう。「常に対話することを意志し、問題に立ち向かうことが要求されます。…衝突を避け、あなたが行く所どこにおいても平和が回復するようになるように聖霊の助けを求めましょう。」


19.すべての人に優しく

主のしもべは「すべての人に優しく(24)」しましょう。すべての人とはすべての人です。あなたの友人やあなたが好きな人だけではなく、一日あなたが出会うすべての人々です。(特に、たとえばスーパーマーケットのレジ、バスの運転手、受付の係、電話のオペレーターなどしばしば感謝できないような人です。)


20.教えることを学ぶ

主のしもべは「よく教え、…反対する人たちを柔和な心で訓戒しなさい。(24-25)」教えることはスペシャリストの働きですが、しかしまた、すべてのクリスチャンの務めでもあります。鍵となる性質は優しさです。「神のしもべは…親切な聴き手であり冷静さをもった教師です。しっかりと働き、従うことを拒む人々に対して忍耐強くあるべきです。(24-25,MSG訳)」


21.憤慨しない

主のしもべは「よく忍び(24)」怒り散らすことは人間関係の毒となります。


22.主の言葉を聞く

エレミヤ49:7-50:10

エレミヤは「私は主から知らせを聞いた。(49:14)」と言えるほど、神に大いに用いられました。


23.あなたを通して神が語ることを許可する

エレミヤはただ神の言葉を聞いただけではなく、彼はそれを告げるための準備をし、そして彼を通して神が語りました。「主が預言者エレミヤを通して、…語られたみことば。(50:1)」


24.主とともに親しく歩む

「その日、その時、―主の御告げ― イスラエルの民もユダの民も共に来て、泣きながら歩み、その神、主を、尋ね求める。(4)」とエレミヤは預言しました。

これは神が私たちと持ちたいと願っておられる関係のかたちです。― 一緒に向かって生き、いつも主とともに親しく歩む(エレミヤ50:5)。「神にしっかりつかまる(5,MSG訳)」のです。


25.主の内に安息する

「わたしの民は、迷った羊の群れであった。その牧者が彼らを迷わせ、山々へ連れ去った。彼らは山から丘へと行き巡って、休み場も忘れてしまった。(6)」主はあなたの「休み場」として描かれています。あなたの魂にとって休みを見出す場所です。(6:16参照)

祈り:主よ。私はあなた用いられたいのです。主よ。どうか私を尊いことに使われる器として、あらゆる良い働きをするために整えてください。あなたの御顔を慕い求めます。私をあなたにつなげます。今日、再び私は自分自身をあなたにおささげします。

私たち教会をあなたのためにお用いください。主よ。私たちは親切、信仰、愛、平和を人々が見出すことのできるコミュニティーでありますように。私たちの周りのすべての人々にイエスの良き知らせをもたらすことが出来ますように。聖霊の力によって私たちの社会を変革し、私たちの世界を変えてください。アーメン。

H.K

References

John Eddison, A Study in Spiritual Power (Highland,1982).

Joyce Meyer, The Everyday Life Bible, (Faithwords, 2014) p.2012.

John Stott, The Message of 2 Timothy, (IVP, 1973)