Tokyo Chapel

2018年1月11日

第11日

「主よ…今日、私を成功させてください」

「そうすれば大成功できるか?」という小冊子があります。そこには各界で著名な「成功者」たちのコメントが一言ずつ記されています。ブックカバーには「あなたは有名、幸運、偉大な道へと進んでいるか?」と問いかけています。巷にはどうすれば成功するかということで溢れています。

「成功」ということばには、「この世的」というニュアンスが着きがちです。たぶん教会では「成功」ということばはどちらかというと否定的に使われることが多いかもしれません。しかし、聖書の中には、汚いことばではありません。今日の箇所では最低5回(創世記24:12,21,40,42,56)積極的な意味合いで用いられています。

成功は主からの祝福です(24:31,50)。成功は良いことです。しかしながら、イエスの働きと聖書のメッセージは「成功」を定義し直すのです。


主が創造のわざを成功させたことを賛美する。

詩篇8:1-9

私たちの銀河系にはたぶん1000億を超える太陽と同じような恒星が存在します。そして、私たちの銀河系も1000億の銀河の一つなのです。広大な宇宙に思いを馳せるとき、私たちは自分の存在のはかなさを感じるでしょう。

ダビデはこの詩篇の最初と最後を主の創造のわざのゆえに神を礼拝しています(1-2a,9)。

ダビデは夜空を見上げて(たぶん自分が羊飼いだった頃の見上げた夜空を思い出しながら)「あなたの指のわざである天を見、あなたが整えられた月や星を見ますのに、人とは、何者なのでしょう。あなたがこれを心に留められるとは。人の子とは、何者なのでしょう。あなたがこれを顧みられるとは。(3-4)」と告白します。

ダビデは人間が神の似姿に作られた傑作であることに感嘆するのです。ただ、神があわれみ、心をかけているということだけでなく(4)、人間は特権が与えられました。「あなたは、人を、神よりいくらか劣るものとし、これに栄光と誉れの冠をかぶらせました。あなたの御手の多くのわざを人に治めさせ、万物を彼の足の下に置かれました。(5-6)」

私たちは神が創造されたすべてのものを委ねられたのです。このことを知るなら、クリスチャンは神の驚くべき被造物の保全と保護の先頭に立つべきです。

もちろん、私たちは皆、生まれながらの罪人に堕したので、罪のゆえに被造物全体が贖われるのを待ち望んでいることも事実ですが、新約聖書の中に、イエスに直接的に適用されている節をみることが出来ます(ヘブル2:8)。キリストは被造物を立て直し(エペソ1:19-23,2:5-6)、ご自身の前にすべて統治される日が来るのです(1コリント15:24-25)。

祈り:主よ。あなたの広大で美しい創造の御業を見るとき、ただあなたを賛美し礼拝します。「私たちの主、主よ。あなたの御名は全地にわたり、なんと力強いことでしょう。(詩篇8:9)」


イエスの示された「成功」を追及する

マタイ9:14-38

イエスは成功を再定義されました。本当の成功を知りたければ、イエスのモデルを知らなければなりません。イエスのビジョン、人生、教え。それは世が認識する成功とは異なるものなのです。

イエスは尊敬を受け、同時に憎まれました。成功とは万人受けするとは限りません。悪霊を追い出したとき、「かつて見たことがない(9:33)」と驚嘆する者もおれば、「悪霊どものかしらを使って、追い出しているのだ。(34)」と非難する者たちもいました。

イエスに従う者も尊敬と憎悪の両方を受けることを覚悟しなければなりません。たとえば、奴隷取引廃止運動を率先したウィリアム・ウィルバーフォースは英国でもっとも尊敬され、最も憎悪された人物と呼ばれました。

福音書の中で、マタイはイエスのミニストリーの成功を述べています(5-9章)。彼は要約して「それから、イエスは、すべての町や村を巡って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、あらゆる病気、あらゆるわずらいをいやされた。(9:35)」と記しました。

イエスはことばと実践で神の国へと人々を招きました。神の戒めの現実と臨在をご自身の周りに取り運んだのです。それが「イエス・スタイル」の成功です。そして、それこそが私たちが見習うべき成功なのです。

イエス・スタイルの成功を収めるために、十二弟子のように、イエスの生活をモデルにしてそのビジョンを分かち合う必要があります。

  1. その必要は緊急です
    イエスは羊飼いのいない羊のような民を見ていました(36)。今日、イエスを知らず、霊的に失われた人々を何百万人とみています。付け加えるなら、私たちは家を持たず、飢えている、本来予防できる病気に苦しみ、最も基本的な教育を受けることの出来ない何百万という人々を見ているのです。
  2. 動機は愛です
    イエスは「かわいそうに思われた(36)」のです。ギリシャ語を直訳するなら「腸」を語源とする言葉が用いられており、それは非常に強い愛の言葉です。それはイエスの発せられた言葉にのみ見られる用法です。まさしく「断腸の思い」だったのです。イエスはこの世的な成功やこの世が大事にするような事柄には関心を持っていませんでした。ここで、彼が助けた異なる階級の二人の人を見ることができます。ひとりは地位の高い、会堂管理者(18)、もうひとりは穢れているとみなされ、社会から隔絶されていた長血を患う女(20)です。イエスは両者にあわれみを示されました。
  3. まず祈ることから
    イエスは「収穫の主に、収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい。(38)」と弟子たちに命じました。ですから、イエスに従って収穫を刈り取る人々が起こされるように祈りましょう。
  4. 可能性は大きい
    イエスが「収穫は多い(37)」と言われたことを覚えましょう。イエスは神の国を宣言し、実践し「成功」を示されました。それが歴史を変え、ご自身の使命に生かされ、多くの実を結ぶモデルです。主の使命を分かち合い、さらに届けていきましょう。

祈り:主よ。私たちの世界には多くの必要がありますが、働き手が少ないのです。あなたが人々を起こし、さらに収穫のための働き手を遣わしてくださり、この世界を変えてくださいますように。


成功のための祈りの手引き

創世記24:1-67

アブラハムのしもべは成功を祈ることを恥じたりしませんでした。彼は私たちが見習うべき祈りを祈っています。「私のためにどうか取り計らってください。」(英語では「成功させてください」)と堂々と祈りました。それは自分本位な祈りとは違います。しもべは主人アブラハムが神に従う者であることを知っていました。ですから、神に従う者を祝福する神に堂々と成功を願い求めることが出来たのです。

これは、神の導きを求める最も有名な物語の一つです。アルファ¹では、神の導きを求める5つの要素が語られます。英語ではすべてCとSで始まる二語で表せます。今日の箇所でもその5つを挙げることが出来ます。特に5番目の状況的しるしは顕著です。

  1. 聖書のみことば(Commanding Scripture)
    アブラハムは、現代のような聖書を持っていたわけではないことは明らかです。しかし、彼は、やがて聖書の一部となっていく神の戒めを持っていました。神はご自身の民にご自身を信じる者と結婚するように命じておられました。アブラハムはしもべに息子のための嫁探しをカナン人からではなく、自分たちの民から選ぶように命じました(3-4)。
  2. 聖霊のうながし、(Compelling Spirit)
    聖霊は、私たちに祈るように導かれます。この箇所には「聖霊」という文字は記されていませんが、登場人物が神の導きによって配置されていることは明らかです。彼らは神の声を聴こうとし、御霊によって導かれたのです。アブラハムのしもべはその心の内に祈りました(12,45)。リベカは、しもべが祈ると同時に現れました(15)。そして、リベカが現れたのは、イサクは「夕暮れ近く、野に散歩に出かけた(63)」時でした。(NIV訳では「野に黙想しに出かけた」となっています。)
  3. 一般常識(Common Sense)
    リベカが選ばれたのは理にかなっています。彼女は誰の目にもイサクにふさわしかったのです。「この娘は非常に美しく、処女で、男が触れたことがなかった。(16)」また、彼女は寛大で、優しく、親切でした。水を求められた時、それ以上に、「あなたのらくだのためにも、それが飲み終わるまで、水を汲んで差し上げましょう(19)」と言ったのです。
  4. 聖徒の助言(Counsel of the Saints)
    神が私たちを導く方法の一つは神の人のアドバイスです。聖徒(Saints)とは新約聖書において神の民すべてを表しているものととらえてください。イサクとリベカの結婚は現代の結婚とはかなり形式が違うところがありますが、適用できる要素があります。リベカは呼び寄せられて「この人といっしょに行くか」と尋ねられ彼女は、「はい。まいります」と答えました(58)。イサクはリベカと結婚することを決め、彼女はイサクの慰めとなりました(67)。あなたの両親や周りの人々の「聖徒の助言」は「このことは主から出たことです(50)」と言えるものなのです。
  5. 状況的しるし(Circumstantial Signs)
    神の導きの聖書における最も明らかなものの一つは状況的なしるしです。しもべはしるしを求め、正確にその願いが答えられました(12-26)。そのしるしとは、行き当たりばったりのものではなく、リベカの性格を試すものでした。そして、彼女はそれに適合したのです。

神によって導かれたという出会いの結果だけが、成功の原因ではありません。もっと大切なのはその後の結婚生活なのです。

祈り:主よ。私たちの生活や教会において、素晴らしい成功の例を与えてくださっていることを感謝します。さらに神の導きを求めます。また、導きを求めた結果「これは主から出たことです(50)」と言うことのできるカップルが多く生まれますように。アーメン

H.K

References

¹ Alpha is a series of sessions exploring the Christian faith. Typically run over ten weeks, each session explores a different question of faith that inspires conversation in small groups. To find out more or to find an Alpha near you, visit alpha.org/try, or if you are interested in running Alpha, visit alpha.org/run.

How to be a Huge Success, (Lagoon Books, 2003)