2019年12月14日
第348日
困難なことを正しい方法で行なう
困難なことを行うには獅子のように大胆で、強靭で、勇敢であることが要求されます。一方で物事を正しい方法で行うには羊のように優しく、柔和で、従順であることを意味します。私たちは皆、獅子と羊の両方の性質が神によって混ぜ合わされたようになるべきでしょう。
しかし、どのようにして一人の人物が「獅子」であり「羊」であり得るのでしょうか?
C.S.ルイスのナルニア国物語では、アスランという獅子がイエスを表しています。このシリーズの中で最も有名な「ライオンと魔女」でアスランは殺されます。
「『奴を縛れ。私が命じる!』白い魔女が繰り返します。…『まずたてがみを剃れ』…毛を刈られたアスランはより勇敢であり、美しく、より忍耐強く見えました。「口輪をつけよ!」と魔女が言うと、すべての手下どもが、アスランを蹴ったり、叩いたり、唾を吐きかけたり、野次ったりしました。…彼らは縛られ口輪をつけられた獅子を石のテーブルの上に引きずって行きました。」
それから「彼らは背後から大きな音がするのを聞いた。大きな割れるような、崩れるような音を…石のテーブルが真っ二つに割れて、端から端まで大きくひび割れて崩れていた。そこには、朝日が昇り輝いていた。今まで彼らが見たことのないほど、大きな、見事に生え伸びたたてがみを震わせて、アスランは立っていた。」アスランは彼らに告げました。「裏切ることなく、害を受けることを意志した者が、裏切り者の代わりに殺された時、テーブルは砕け、死そのものが引き下がり始めるだろう。」
ヨハネの黙示録の中に、私たちはイエスが天の御座の中央に立っておられるのを見ます。イエスは獅子であり羊です。イエスは勝利者であり(「勝利を得た」,5:5)そして殺されました(「ほふられて」,9)。想像力に富んだ、力強い方法で、C.S.ルイスはいかにイエスが「ユダの獅子」(黙示録5:5)」であり「ほふられたと見える小羊(6)」であることを見せているのです。
ほふられた子羊によってきよめられる
箴言30:11-23
私たちは自分自身の罪を洗いきよめられる必要があります。箴言の作者はそのことを描いています(12)。この罪の「汚れ」は手を替え品を替えやって来るのです。
- 有効な祝福を与えることにしくじり、両親に従うことに失敗する(11-12,17)
- 高慢。横柄な目つきと尊大な態度(13)に表れます。「思いあがってはいけない。他の誰よりも自分がましだなどと思うな(13,MSG訳)」
- 「地の苦しむ者」「人のうちの貧しい者」の世話をしない(14)。
- 性的な罪、「私は不法を行わなかった(20)」と言って正当化しようとする。
もっともひどい状態になることはきよめられる必要を認識することがなくなることです(12)。私たちの罪がきよめられることは素晴らしいことです。
今日の新約聖書の箇所で、私たちはすべての被造物がほふられた子羊に礼拝をささげるのを見ます。なぜなら「その血により、あらゆる部族、国語、民族、国民の中から、神のために(黙示録5:9)」贖われたからです。「すべての罪からきよめる(1ヨハネ1:7)」のはイエスの血なのです。
祈り:主よ。ただ「自分をきよいと見」ることをせず、どうか神のために私を贖ってくださった子羊の血によってきよめてください。
獅子でもある子羊を礼拝する
黙示録5:1-14
時々、私は自分が獅子であるべき時に子羊のように振舞っていることに気づきます。自分が大胆で、強靭で、勇敢であるべき時に私は柔和に振舞うのです。別の時には、もっと子羊のようにすべき時に獅子のように振舞うのです。私が優しく、柔和で従順であるべき時に、荒っぽくなりすぎるのです。
イエスは獅子のような勇敢さをもって敵対者に力強く向かいました。たとえば、神殿から両替商を追い出した時のようにです。他方では、姦淫の現場で捕らえられた女に(ヨハネ8:1-11)対して、強硬な姿勢を見せることも出来たのですが、子羊のように恵み深く優しく接しました。私たちへのチャレンジは私たちが礼拝する唯一のお方の手本に倣うことです。
今まさに天では何が行われているのでしょうか?ヨハネは私たちに何百万もの人々がイエスを礼拝している天の様子を垣間見させて告げています。「獅子」でありまた「子羊」であるお方をです。イエスは歴史と救いを理解するための鍵です。
地上にあって、私たちは何が行われているかを理解することはとても難しいことです。歴史と救いについての神の計画と目的は何なのでしょうか?あなたの人生や私の人生についての計画と目的は何なのでしょうか?巻物は「七つの封印で封じられて(黙示録5:1)」いました。そこには多分、神の計画と目的が記されているのです。
天においても地においても、地の下においても、巻物をとく資格のある者は、その中身を見ることの出来る者さえも、「勝利を得た」、「ユダ族から出た獅子」であるイエスをおいて他にはありません(2-5)。
ここにすべてのご自身の主権と王権をもってイエスが立っておられます。イエスだけが歴史と、神の救いの計画とご自身の私たち各々の人生の目的、の秘密を開くことがお出来になります。
獅子はまた子羊です。「子羊はほふられたが、しかし立っていた。…彼は御座に座しておられるお方に近づき、彼の右の手から巻物を受け取った。巻物を受け取った瞬間、四つの生き物と二十四人の長老はひれ伏して子羊を礼拝した。(6-7,MSG訳)」
子羊はすべての被造物から礼拝を受け、全教会はこのお方の前にひれ伏すのです。
ここに驚くべき事実があります。あなたの地上での祈りは天の礼拝に影響を及ぼすのです。「おのおの、立琴と、香のいっぱい入った金の鉢とを持って、小羊の前にひれ伏した。この香は聖徒たちの祈りである。(8)」あなたの祈りは天の金の鉢に満ちているのです。あなたの祈りは現実に変化をもたらすのです。
「彼らは、新しい歌を歌って言った。『…あなたは、ほふられて、その血により、あらゆる部族、国語、民族、国民の中から、神のために人々を贖い、私たちの神のために、この人々を王国とし、祭司とされました。彼らは地上を治めるのです。』(9-10)」
「また私は見た。私は、御座と生き物と長老たちとの回りに、多くの御使いたちの声を聞いた。その数は万の幾万倍、千の幾千倍であった。(11)」億を超える御使いたちが居て、イエスを礼拝するのです。
「ほふられた小羊は、力と、富と、知恵と、勢いと、誉れと、栄光と、賛美を受けるにふさわしい方です。(12)」
そこでは尋常ではない力づよいとてつもない数の群衆がともにイエスを礼拝しているのです。
私がリーダーシップ・カンファレンスやアルファ・グローバル・ウィークが好きである理由の一つはこれです。そこには百か国以上の様々な言語の人々が、―あらゆる部族、国語、民族、国民の中から― 共に集いイエスを礼拝するのです。これは天の前味です。
天の活動とはイエスを礼拝することであることをここで私たちは理解します。あなたは贖いの歌を歌うことになるのです。天の全体が賛美で溢れます(13)。大いなるオーケストラと壮大な聖歌隊とありとあらゆる種類の音楽がハーモニーを奏でるのです。あなたは、獅子であり子羊であるイエス・キリストによって啓示された神の栄光を礼拝するために創られました。
祈り:主よ。私はユダ族の獅子として勝利を得られ、ほふられた子羊である、あなたを礼拝します。主よ。私はもっとイエスのようになりたいのです。いつ獅子のように大胆に勇敢になり、いつ子羊のように柔和で優しくなれば良いのかを知りたいのです。
ユダ族の獅子の大勝利を祝う
エステル9:1-10:3
イエスは私たちの霊的な敵どものテーブルをひっくり返した(「形勢を逆転させた」)獅子です。イエスに対抗して立ちはだかる者は一人もいません。イエスは喜びと祝いをもって祝宴を開くに相応しいお方です。究極的には、私たちがクリスマスの日にプレゼントをする理由そのものです。それはイエスが来られ、イエスが大勝利なさったことを祝うのです。
エステルはキリストの「型」です。すなわち、彼女の生き方はイエスの予型です。人間的に言えば、もし彼女の介在がなかったなら、ユダヤ国家は消えて無くなっていたことでしょう。彼女の行動は悪者であったハマンを打ち壊し、平和と喜びと神の民の大勝利をもたらしたのです。「それが一変して、…だれもユダヤ人に抵抗する者はいなかった。(9:1-2)」
終わりに、神を信頼しなさい。たとえどれほど悪があなたに対抗しようとしていも水泡に帰するのです。神は約束されました。イエスにあって、あなたに究極の勝利を与えるということを。
それまでの間、エステルやモルデカイの獅子のような勇気を持ちましょう。そして神の目的に従って彼らが自分の命を犠牲にすることも厭うことなく子羊のようになったように意思しましょう。
これは神の民を「圧迫から彼らを解放」するように導き、彼らは「多くの食べ物と笑い、…笑いと祝宴…をもって祝い、贈り物を交わしてパーティーを催した。(17-19,MSG訳)」
これらの出来事は、イエスの生と死と復活を通して「ユダ族から出た獅子、ダビデの根が勝利を得た(黙示録5:5)」という偉大な勝利の予型です。
彼がもたらしたのは、「自分たちの敵を除いて休みを得た日、悲しみが喜びに、喪の日が祝日に変わった月として、祝宴と喜びの日、互いにごちそうを贈り、貧しい者に贈り物をする日(エステル9:22)」でした。これは私たちの祝宴の一部でもあるべきです。
祈り:主よ。究極的な獅子の大勝利を感謝します。このお方はまたほふられた子羊でもあります。「御座にすわる方と、小羊とに、賛美と誉れと栄光と力が永遠にあるように。(黙示録5:13)」
References
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C.S. Lewis, in The Lion, the Witch and the Wardrobe, (London: HarperCollins) pp.138–140,146–148,166.