Tokyo Chapel

2019年6月13日

第164日

あなたの国は変わることができる

英国には1万人の売春婦がロンドンの路上で活動していたそうです。泥酔やギャンブルも蔓延していました。英国は退廃主義と不道徳へと堕落していきました。これは18世紀のことです。教会から会衆の数は激減(ここ数十年の減少と同様に)しました。一部の教会は実質上、自然崇拝の多神教と変わらないものに堕していたのです。

しかし、国は変わりました。ジョン・ウェスレーやジョージ・ホイットフィールドの説教が効力を持ち始めました。何千もの人々が彼らのメッセージに応答し、イエスと出会いました。ロバート・レイクスは1780年に最初の日曜学校を始めました。この一つのアイデアは5年間に30万人の教会に通っていなかった子どもたちに届きました。1910年には軽く500万人を超える子どもたちが日曜学校に参加していたのです。神はウィリアム・ウィルバーフォースやシャフスベリー卿らを立て、個人の心を変えるだけでなく、国をも変革なさったのです。

私たちが今日の世界を見る時、以前にもまして急速に変化しているのを見ます。過去25年間に、政治的、経済的、工業技術的に大きな変化を遂げました。世界中の多くの国々で大きな変化が起こっているのです。では、どうすれば、あなたの国の霊的状況は変わることができるのでしょうか?


平和に満ちた民

箴言14:25-35

「正義は国を高め、罪は国民をはずかしめる。(34)」(「神への献身は国を強くする」,34,MSG訳)と箴言の作者は記します。罪は国を滅ぼします。そして正義は国を興します。義とは正しい関係を意味します。

  1. 神との平和
    義は神との平和を持つことから始まります(ローマ5:1)。そして、それは主を恐れる(主に対して適切な畏敬の良い感覚を持つ)ことからです。

    「神を恐れることは確信を築き上げ、あなたの子どもたちのために世界を安全にする。神を恐れることはいのちの水の泉です。」(箴言14:26-27a,MSG訳)
  2. 人との平和
    すべての人と平和を保つこと(ローマ12:18)はあなた自身にかかっています。正しい言葉と行動によって正しい関係が築かれていきます。第一に、私たちのことばを誠実なものにするのです。「誠実な証人は人のいのちを救い出す。欺く者はまやかしを吹聴する。(25)」

    第二に、私たちの行動を人の徳を高めたいという願いを表すものにしましょう。カッとなって「怒らず(29)」、忍耐を持ちましょう。必要のある人に親切になりましょう。「寄るべのない者をしいたげる者は自分の造り主をそしり、貧しい者をあわれむ者は造り主を敬う。(31)」知恵と思慮に富んだ行動を心がけましょう(33、35)。
  3. 自分との平和
    義は自分自身との正しい関係を包含します。あなたは「穏やかな心は、からだのいのち(30)」である平和を知ることができます。「激しい思いは骨をむしばむ(30)」のです。怒りや赦さない心、嫉妬や羨みは心も体も蝕みます。あなたの生活の中から悪いものを取り除け、「穏やかな心」をあなたの健康のために持ちましょう。

    究極的には、この平和は今も、将来も共に内容あるものから来るのです。「正しい者は、自分の死の中にものがれ場がある。(32b)」主を恐れる者にとっては、主は今の私たちの避け所となり(26)、将来の避け所になるのです(32b)。

祈り:主よ。私はこの国があなたのもとに立ち返るように祈ります。そして主の御名が再び尊敬されますように。議会で、政府で、学校で、法廷で。貧しいものや貧困の中にいる人々に親切であることができますように。


力強い説教

使徒8:4-40

初代教会は私たち同様の普通の人々によって建て上げられました。そして世界を変えていったのです。当時知られていた全世界は、イエスの死と復活と聖霊の注ぎに従って変革されました。使徒の働きはそれがどのように為されていったのかを私たちに告げているのです。

彼らはイエスについてのメッセージを説教するためにどこにでも出かけました(4,MSG訳)。この箇所で、私たちは、彼らが群衆に対して、そして魔術師シモンやエチオピアの宦官のように、個人に対しても説教したのを見ます。

国は、集落、町や村から成ります。彼らはそれらすべての場所で福音を説きました。ピリポは「サマリヤの」で説教し(5)、ペテロとヨハネは「サマリヤ人の多くの(25)」で説教しました。ピリポはカイザリアに向かう「すべての町々(40)」を通って福音を宣べ伝えました。

彼らは3つの要因によって、進んで行き、そして実に勢いづいていきました。

  1. 迫害
    それは迫害によって始まりました。「他方、散らされた人たちは、みことばを宣べながら、巡り歩いた。(4)」分散は祝福につながりました。彼らは散らされた所で、どこにおいても「人々にキリストを宣べ伝えた(5)」のです。

    教会の歴史の中で何度も何度も、迫害と反対は思いもよらなかった実を結ぶことにつながりました。前進を妨げることを経験するとき、私たちは簡単にがっかりしてしまいます。しかし、これを用いて神は彼らを驚くべき方法で用いることが出来たことを思いに留めるべきです。
  2. 祈り
    私たちはこの箇所で祈りの重要性を見ます。ペテロとヨハネはサマリヤ人のために祈りました。それは彼らが聖霊を受けるためでした(15-17)。

    シモンは悪名高い魔術師でした。彼は魔術によって皆をそそのかし、また人々は彼の言いなりになっていました(9-11,MSG訳)。彼自身は信じて、バプテスマを受けていました。しかし、彼の以前のやり方で、聖霊を買いたいと思ったのです(19)。

    ペテロは、心動かされるどころか、「おまえの金とともに地獄に行け!…その金で神に赦しを得ることができるように地獄の支配者に乞うがよい。私はこれがお前の以前の習慣であることが分かっている。お前は汚い金にまみれているのだ。(20-23,MSG訳)」

    魔術師シモンは、主だけが彼を救うことがお出来になることを知り、自分のために祈ってくれるように彼らに頼みました(24)。

  3. 初代教会は非常に効果的であるという特徴がありました。「群衆はピリポの話を聞き、その行っていたしるしを見て、みなそろって、彼の語ることに耳を傾けた。汚れた霊につかれた多くの人たちからは、その霊が大声で叫んで出て行くし、多くの中風の者や足のなえた者は直ったからである。(6-7)」

    彼らは全員、聖霊の目撃者となったのです。ピリポはエチオピア人に遭いました。それは、戦略的な計画というものではありません。むしろ「御霊がピリポに…言われた(29)」ことです。聖霊の導きに彼が従った結果はエチオピア人の回心という特筆すべき事柄でした。この日をきっかけにエチオピアの全土がこの出来事の影響を受けたのです。その日、生まれたエチオピアの教会はその国で死に絶えることは決してありませんでした。

    聖霊は変化をもたらす仲介者です。聖霊は国に変化をもたらすことがお出来になります。その変化は人々の生活の変化から始まります。このエチオピア人に起こった変化に含まれる要素は注目に値します。

    第一に神の霊はこのエチオピア人の心を整えました。彼は自分が無知であることに正直でした(31)。彼は答えを求めました(32)。助けを求めることをプライドによって妨げませんでした(34)。私たちが聖書を読んで理解できないことをいつであっても恥じることはありません。あなたの生活に適用できるように人に尋ねたり、聖書の注解書を読んだりすることは賢明はことです。

    第二に、神の霊は神の言葉をとおして働きます。エチオピア人はイザヤ書を読んでいた時、彼は答えを見つけたのです(32-33)。しばしば、聖霊は人間の注解を用います。そして、聖書を開く助けを与え、説明し、適用するのです。ここで起こった出来事は、イザヤ書53章から始め、ピリポが「イエスについての良き知らせ(35,NIV訳)」を説明したのです。

    聖霊はエチオピア人の心を変えました。それはとても急激であり、また完全な方法でした。彼はすぐさま信じてバプテスマを受けることを申し出たのです。聖霊ほど私たちを力強く変えるお方はありません。

祈り:主よ。私たちをもっと初代教会のようにしてください。日々、さらに祈り、聖霊の導きに従うことを助けてください。私たちの国が変革され、人々があなたのことを知るようになりますように祈ります。


熱き祈り

2サムエル20:1-21:22

ダビデの生涯は戦いの止むことは決してないように見えます。今日の箇所はさらなる2つの戦いが記されています。

最初はシェバと呼ばれるよこしまな男です(20:1)。これはアブシャロムへのダビデの葛藤をこだましています(16:22)。イスラエルの人々は心変わりが速く、「すべてのイスラエル人は、ダビデから離れて、ビクリの子シェバに従って行った。(20:2)」神はシェバとの戦いにおいてダビデに勝利を与えますが、すぐに第二の戦いが起こります。

三年間のききんが起こりました(21:1a)。国が災害に見舞われた時、「ダビデが主のみこころ(1b)」を尋ねました。時々、私たちを屈服させる実際の災害が起こります。神は彼が祈った時、語られました。

主は「サウルとその一族に、血を流した罪がある。彼がギブオン人たちを殺したからだ。」と答えました(ヨシュア9章を参照)。ギブオン人たちを保護する盟約がヨシュアの時代にあったのに、サウルはそれを破ったのです。神の前に交わした契約は軽々しく取り扱ってはなりません。(今日における、最も知られている「誓約」は結婚式や、証人喚問などでしょう。)ダビデは契約を重んじました、その結果「神はこの国の祈りに心を動かされた(2サムエル21:14)」のです。

祈り:主よ。私はこの国に代わってあなたの顔をしたい求めます。私たちをあわれんでください。この国があなたの栄光を現し、忠実であることができますように。結婚の誓約に忠実であらせ、法廷や議場での誓約に忠実であらせてください。主よ。どうか、この国の祈りに心を動かしてください。この国があなたに立ち返ることができますように。あなたの御名があがめられますように。御国を来たらせてください。アーメン。

H.K