Tokyo Chapel

2018年6月26日

第177日

神があなたに与えたい3つのもの

コーリー・テン・ブームと姉のベッツィーは第二次世界大戦が勃発した時、オランダに住む女性たちでした。彼女たちはナチの手から密かにユダヤ人を逃がそうと決断していました。彼女たちは多くの人々を救いました。しかし、彼女たちはついに捕らえられ、ラーフェンズブリュック強制収容所に送られました。ベッツィーはそこで亡くなり、コーリーは奇跡的に生きのび、神が救い、癒し、赦すことがお出来になるということの証人となりました。

迫害に備えてどのように準備すべきかを問われた時、彼女は幼かった頃のこの話をよく用いました。

「私が小さな女の子だった頃、お父さんの所に駆け寄ってこう尋ねたの。『パパ。私、イエス・キリストのために殉教するほど強くはないわ。そのことが心配なの。』すると父親はこう言いました。『お前とアムステルダムに列車で旅行した時、切符を買うためにお金を渡したのはいつだったか言ってごらん。それは3週間前だった?』『いいえ。パパ。切符を買うのにお金をもらったのは、列車に乗る直前だったわ。』『そう。その通り。』そういうと父はこう続けました。『それが神の力がともにあるということなんだよ。天のお父様はイエス・キリストのために殉教しなければならないなら、いつお前がその力を必要とするかを知っておられるだよ。神はいつも丁度良い時にすべてを備えておられるのだよ。』」


1.継続する導き

詩篇78:9-16

神はあなたに必要な導きを与えてくださいます。詩篇の作者は神の民の歴史を紡ぎ続けました。彼はいかに「神は、昼は雲をもって、彼らを導き、夜は、夜通し炎の光で彼らを導いた。(14)」かを思い起こさせます。言い換えれば、神は日夜、ご自身の民を導き続けたということです。

聖霊を内に宿すあなたも同じように主は導き続けてくださいます。あなたは「神の御霊に導かれる人(ローマ8:14)」です。聖霊はあなたに、あなたが必要とするすべての導きを供給してくださるのです。

また神はあなたの霊的な渇きをいやしてくださいます。「荒野では岩を割り、深い水からのように豊かに飲ませられた。また、岩から数々の流れを出し、水を川のように流された。(15-16)」イエスはあなたの心の奥底から生ける水の川が流れ出るようになることを約束してくださいました(ヨハネ7:38)。

祈り:主よ。私は、あなたの聖霊が、そしてあなたの導きが本当に必要です。どうか、今日、あなたの聖霊で満たしてください。そして、私から生ける水の川の流れがあふれ流れていきますように。


2.良き知らせ

使徒17:1-21

良き知らせを切に必要としている世界の中で、神は良き知らせのメッセージをあなたに与えました。「福音」という言葉の意味は「良き知らせ」です。良き知らせとは「イエスと復活(18)」についての知らせです。イエスのうちにあなたのすべての必要の答えがあります。解決はすべてイエスにあるのです。

もしあなたが証しの言葉を誰かに話そうとするとき「それは良き知らせだろうか?」と自問するといいでしょう。どんな時も私たちは良き知らせを告げるべきです。それ以外のものは福音ではありません。あなたのメッセージはいつも良い知らせであるべきです。なぜなら、それはイエスについて、イエスの死と復活についてだからです。

たとえどのような状況であっても適切な言葉が与えられるものです。あなたは力強い人生を変えることのできる言葉を話すことができます。イエスの良い知らせはダイナミックで、すべての世代、文化、状況に適切なものです。人々の必要はいつも同じです。福音のメッセージはいつも同じなのです。

  1. 良き知らせを解き明かす
    パウロはテサロニケの会堂に入っていった時、彼は「聖書に基づいて彼らと論じた。そして、キリストは苦しみを受け、死者の中からよみがえらなければならないことを説明し、また論証して、『私があなたがたに伝えているこのイエスこそ、キリストなのです』(2-3)」と言いました。彼の福音に関する注意深い説明によって、彼らのうちの幾人かはよくわかって、パウロとシラスに従いました(4)。

    神からあなたに与えられた事実であるメッセージを語るなら、事実無根の批判をあなたに受けなければならないかもしれません。それは事実です。それはイエスに従う時にしばしば支払うべき犠牲です。パウロの成功はねたみを買いました(5)。興味深いことに、彼はすでに世界にインパクトを与えたと認知されていました。「世界中を騒がせて来た者たちが、ここにも入り込んでいます。(6b)」(ここでいう「世界中」は当時知られていた「世界」の意味です。)

  2. 良き知らせを学ぶ
    神はパウロとシラスに対してベレヤの人々に適切なことばを与えました。彼らはそれを聞いたときに良い反応を示しました。彼らはメッセージを「非常に熱心に」受け取り、そして「はたしてそのとおりかどうかと毎日聖書を調べ(11)」ました。ここでも実を結び、多くの人が救われました(12)。毎日、聖書を開き学ぶ時間を常に取り置くことをお勧めします。

    しかし、ここでも、パウロとシラスの成功は反対を引き起こしました。何人かが「群衆を扇動して騒ぎを起こした(13)」のです。今日も、扇動する者や騒ぎを起こす者がいても驚くに値しません。

  3. 良き知らせの理由
    パウロはアテネに向かいます。アテネの人々は「何か耳新しいことを話したり、聞いたりすることだけで、日を過ごして(21)」いました。彼らは真理かどうかより目新しさを求めていました。

    ここでも、神はパウロとシラスに対してアテネの人々に適切なことばを与えました。「パウロは、会堂ではユダヤ人や神を敬う人たちと論じ、広場では毎日そこに居合わせた人たちと論じ(17)」ました。そこには全くタイプの違う二つの聴衆がいたのです。

    最初の聴衆に語るのは、教会で説教を語るような調子だったでしょう。広場で語るのはもっと職場で語るような調子であったでしょう。しかし、パウロが語るメッセージの中心はいつも同じでした。パウロは「イエスと復活」という良き知らせを「宣べ伝えた(18)」のです。

祈り:主よ。今日、出会う人々との会話に必要な言葉をお与えください。どうか、メッセージを与えてください。日々の会話の中に人生を変える言葉を求めます。私が御霊に導かれますように。


3.物質的必要

1列王16:8-18:15

イエスは私たちに「日毎の糧を与え給え」と祈ることを教えました(マタイ6:11、ルカ11:3)。あなたの日々の必要を与えてくださる神を見つめましょう。神は、必要のないあなたが欲しいと思うものをすべて与えるわけではありません。けれども、あなたが必要とするすべてを神が与えてくださることを祈りましょう。

イスラエルの社会は益々罪を重ね、謀反が起こり分裂を繰り返したことが描かれています(1列王16:8-34)。神はご自身の権威と力を預言者を通して顕されました。

新約聖書はエリヤも私たちと同じ人間であることを伝えています(ヤコブ5:17)。しかし「雨が降らないように熱心に祈ると、三年六か月の間、地に雨が降りませんでした。そして、再び祈ると、天は雨を降らせ、地はその実を実らせました。(17b-18)」とその奇跡を知らせます。

エリヤの祈りは、エリヤ自身には問題を引き起こしました。しかしながら、神は彼の物質的な必要はすべて備えておられたのです。最初に、「幾羽かの烏が、朝になると彼のところにパンと肉とを運んで来、また、夕方になるとパンと肉とを運んで来た。彼はその川から水を飲んだ。(1列王17:6)」神は非常に創造性に富んだ方法であなたも養ってくださいます。あなたのすべき部分は主に従うということです。そして、主があなたにすべての必要を備えてくださることを信頼することです。

川がかれた(7)時、主は彼に言われました。「さあ、シドンのツァレファテに行き、そこに住め。見よ。わたしは、そこのひとりのやもめに命じて、あなたを養うようにしている。(9)」川がかれるという一つの扉が閉じられた時、神は次の扉をあなたの人生に開いてくださることはよくあるのです。神はエリヤを別の場所に移し、そこで、彼は他の人の祈りの答えとなり、食料の必要の答えとなることができたのです。

やもめにはテストが与えられました。エリヤは食べ物を頼んだのです。彼女は、自分の息子と最後の食事を摂ってから死ぬつもりだったと告げました。エリヤはもし、彼女が自分が持っているものを気前よくさし出すなら、神は彼女の必要のすべてを備えてくださると約束しました。エリヤは彼女に言いました。「主が地の上に雨を降らせる日までは、そのかめの粉は尽きず、そのつぼの油はなくならない。(14)」

やもめはエリヤが頼んだ通りに応えました。そして、エリヤが言った通りのことが起こったのです(15-16)。この女に大いなる信仰を見ることができます。彼女は彼女の持っているすべてを与えました。彼女はすべてにおいて危険を冒しました。そして、神は彼女の必要のすべてを与えたのです。それは十分な量でしたが、無駄にはならない量でした。彼らは、日々の必要を備えてくださる神に全幅の信頼を置くことを学びました。あなたが神に従い、寛大に与えるなら、あなたは神以上に与えることが出来ないことに気づくでしょう。神はあなたのために驚くべきことを為し、またあなたを通して驚くべきことをしてくださるのです。

これは人生が容易くなると言っているのではありません。彼女の信仰にもかかわらず、さらに闘いに直面するのです。彼女の息子が病気になり、ついには息が止まってしまったのです(17)。エリヤはこの少年を死なせるのですかと主に向かって大声で叫び、大いに信仰を掻き立てられました(20)。「主はエリヤの願いを聞かれたので、子どものいのちはその子のうちに返り、その子は生き返った。(22)」

なんと驚いたことにエリヤはその子を抱いて、屋上の部屋から家の中に降りて来て、その子の母親に渡し、言いました。「ご覧、あなたの息子は生きている。(23)」

祈り:主よ。あなたの驚くべき、愛、力、十分な食べ物を全世界に与えてくださっていることを感謝します。それを公平に分配することができていないことをお赦しください。この正義が損なわれた悲惨な世代を変えることが出来るように、あなたの導き、あなたの言葉、あなたの勇気を教えてください。アーメン。

H.K