Tokyo Chapel

2018年4月8日

第98日

心配をやめる方法

私は彼の名前さえも覚えていませんし、話した内容もほとんど忘れてしまいました。それは私たちがともに18歳の時でした。彼はちょうど陸軍に入隊したばかりでした。彼は話す為に立った時、彼の軍靴を視覚教材に使いました。彼は一足の軍靴を「信頼」、もう一足を「従順」と名付けました。彼は左右の靴をクリスチャン生活に例えて描きました。彼はたった7分しか話しませんでした。しかし、彼の描きは的を得たものであり、私はそれを決して忘れませんでした。

信頼」と「従順」は、彼が言う通り、クリスチャン生活の概要をとても良く表しています。今日の箇所でそれらは試練、誘惑、心配、思い煩い、恐れ、失敗などその他、人生の葛藤の答えとなっているのを見ます。特に、イエスはどのように心配をやめ生活を始めるのかを私たちに見せてくれるのです。


試練と誘惑

詩篇42:6b-11

私たちがしばしば困難に遭うとき、それは深く根を張っているものです。詩篇の作者は「淵が淵を呼び起こし(7)」と感情に深く訴える表現を用いています。私たちの深みから出たのではないものは、人の深みに届くことはできないでしょう。

詩篇の作者は深くうなだれています(6b)。あたかも神が彼を忘れ去ったかのように感じています(9)。「なぜ私は敵のしいたげに、嘆いて歩くのですか。」と問うています(9b)。「私の骨々が打ち砕かれるほど(10a)」苦痛を受けています。彼はそしりを受け「おまえの神はどこにいるのか(10b) 」とまるで今日のクリスチャンのようになじられています。

人生の試練と誘惑は「大滝のとどろき(7)」のように彼を打ち負かします。しかし、彼は人生の波に洗われるような失意に深く沈むことを知っていましたが、彼の主への信頼は失せることはありません。「神は私を一日中愛してくださると約束なさる(8,MSG訳)」

急流のイメージは続き、彼は神を「わが巌」と呼んでいます。神が彼を忘れ去ったように感じたとしても、彼は立つべき大いなる確かなお方としての神を現実的に知っているのです。

すべての困難の真っ只中で彼は言います。「わがたましいよ。なぜ、おまえはうなだれているのか。なぜ、私の前で思い乱れているのか。神を待ち望め。私はなおも神をほめたたえる。私の顔の救い、私の神を。(11)」すべての葛藤、試練、誘惑の中にあって、あなたは神に目を留め、信頼し、従い続けなければならないのです。

祈り:主よ。あなたがご自身の愛を私に向けてくださっていることを感謝します。どうかあなたを信頼し従い続けることができますように。「わが救い主、わが神よ。(11)」


思い煩いと心配

ルカ12:1-34

あなたには心配事がたくさんありますか?「怖気づくこと」や「不安にとらわれる」(7,32,AMP訳)ことがありますか?今まで「気がかりや悩み(22,AMP訳)」はありましたか?

イエスは「心配の種がないから心配しなくても良い」とは言っていません。イエスは「心配することはたくさんあるのが事実だけれど心配するのをやめなさい」と言っておられるのです。イエスは何度も「恐れるな(4,7,32)」そして「心配するな(11,22,29)」とイエスに従う者に繰り返しました。不安や心配の答えはイエスを信頼し従うことにあります。イエスは心配、思い煩い、恐れを取り扱うための7つの方法を教えています。

  1. 神だけを恐れよ
    もし、あなたが正しく健全に神を恐れるなら、あなたは何ものをも恐れる必要がありません(5)。「宗教的ないじめっ子の脅しによって沈黙させられ不誠実になってはならない。…彼らはあなたの魂、あなたの核心の部分に何らすることは出来ないのだ。あなたの神への恐れを保て。神はあなたの命のすべて―体と心―をご自身の手に握っておられる(5,MSG訳)。
  2. 神にとってのあなたの価値を知る
    イエスはあなたに心配したり恐れることはないと言われます。なぜなら、あなたは神にとって無限の価値があるからです。神はあなたを愛しています。「あなたがたは、たくさんの雀よりもすぐれた者(7)」神はあなたを親しく知っておられます。「あなたがたの頭の毛さえも、みな数えられています。(7a)」
  3. 聖霊に信頼する
    神はあなたに心配しないように言われます。なぜなら、あなたは聖霊があなたを助けてくださると信頼できるからです。あなたが反対に遭ったり、困難な状況や会合などに面しても、イエスは「何をどう弁明しようか、何を言おうかと心配するには及びません言うべきことは、そのときに聖霊が教えてくださるからです。(11-12)」と言われます。
  4. 人生のポイントを見失わない
    あなたが心配によって人生のポイントを見失ってはならないとイエスは言います。「たとえあなたが多くを持っていても、人生はあなたが何を持っているかによっては定義されない。(15,MSG訳)」

    イエスは一人のビジネスマンの話を語ります。彼は非常に事業を立て上げることに成功し、巨額の富を築きます。世は彼を尊敬しますが、イエスは彼を愚かで失敗した者として描きます(20)。彼は何年もの間、生きることができるという間違った仮定を持っていました(19-20)。彼は地上での命の先を見てはいなかったのです(20)。

    彼の人生は自分自身に焦点が当てられていました。「私(I)」や「私の(my)」という語が11回も用いられています(17-19)。彼は彼が手に入れたものが価値があるので、自分自身も価値があると思いました。彼は本当に豊かになるための方法を理解することに失敗したのです。彼は「神の前に富まない者(21)」だったのです。ことわざに「自惚れている男は、ちっぽけな包みしか作れない。」とあるとおりです。

  5. やきもきすることが無益であることを理解する
    イエスはあなたが物質的な所有物や肉体的な必要を超えたところをみるように励ましています。「食事時にテーブルの上にあるもので、そしてクローゼットの中にどんな服があるかと大騒ぎするな。(22,MSG訳)」これらのことを話題にすることが問題なのではありません。しかし、あなたの眼が釘づけになるべきではありません。「いのちは食べ物よりたいせつであり、からだは着物よりたいせつだからです。(23)」
  6. 神があなたの必要を知っておられることに信頼する
    イエスは心配が信仰の反対であることを指し示しています(28)。あなたが信頼しておれば、あなたは心配することがなくなります。「しかし、きょうは野にあって、あすは炉に投げ込まれる草をさえ、神はこのように装ってくださるのです。ましてあなたがたには、どんなによくしてくださることでしょう。ああ、信仰の薄い人たち。(28)」信仰とは神があなたの面倒を見、そして養ってくださることを信頼することを含んでいます。
  7. 神の国を求めよ
    信頼と従順は密接に関連しています。あなたのためにたくさん蓄えることよりも、あなたは神の前に富む必要があります(21)。物質的なものについて心配するより、神の国を求めるべきです(31)。それは神が喜んであなたにお与えになろうとしているものです(32)。これはあなたの人生の焦点となるべきものです。「あなたがたの宝のあるところに、あなたがたの心もあるからです。(34)」

祈り:主よ。あなたが何度も繰り返して心配するな恐れるなとおっしゃってくださることを感謝します。あなたの国を求めます。そしてあなたに信頼します。「そうすれば、これらの物は、それに加えて与えられます。(31)」


恐れと失敗

申命記9:1-10:22

神の祝福は純粋に恵みです。それは私たちの正しさや誠実さによるのではありません(9:5)。モーセは神の民に過去に犯した失敗を思い起こさせました。モーセは失敗の理由は「主の命令に逆らい、主を信ぜず、その御声にも聞き従わなかった(23)」からだと告げました。

モーセは今、彼らに神への信頼従順を求めました。「あなたの神、主を恐れ、(従順をもって,NIV訳)主のすべての道に歩み、主を愛し、心を尽くし、精神を尽くしてあなたの神、主に仕え、あなたのしあわせのために、私が、きょう、あなたに命じる主の命令と主のおきてを守ることである。(10:12-13)」と。

神に対して不従順になる誘惑を感じる時というのは、心惹かれる何かが、神に信頼するよりも良いと感じさせるような時です。私たちにとっての最善は神よりも自分の方が良く知っていると考えてしますのです。しかし、本当は、神が命じておられるすべてが「あなたにとって良いもの」なのです。神はあなたを愛しています。あなたをケアし、あなたを知っておられます。そして、それが神があなたに神に従って欲しいと願う理由なのです。

たとえ、あなたが神の命令に難しさを覚え、窮屈さを感じたとしても、あなたは神を信頼することが真理です。全能なる神、「天ともろもろの天の天、地とそこにあるすべてのもの(14)」を御持ちになるお方、そのお方が「ただあなたの先祖たちを恋い慕って、彼らを愛された。そのため彼らの後の子孫、あなたがたを、すべての国々の民のうちから選ばれた(15)」のです。

この信仰はただ外面的ではなく、内面的です。「あなたがたは、心の包皮を切り捨てなさい。(16)」それが行動を導く信仰です。「みなしごや、やもめのためにさばきを行い、在留異国人を愛してこれに食物と着物を与えられる。(18)」というような神が示された例に従うようにあなたは召されています。人種差別はありません。私たちは貧しい人々や疎外されている人々に特別の愛と奉仕の務めをすべきです。

もしあなたが神を信頼従うなら、あなたは成長し増え広がると神は約束します。「あなたの先祖たちは七十人でエジプトへ下ったが、今や、あなたの神、主は、あなたを空の星のように多くされた(22)」

祈り:主よ。あなたが私に愛情を注いでくださることを感謝します。私を愛し、私を選んでくださいました。今日、あなたを恐れ、あなたの道に歩むことができますように。心を尽し、思いを尽してあなたを愛し仕えることができますように。みなしごややもめに心を留め、異国人を愛することができますように。どうかあなたの教会が空の星のように多くされますように。アーメン。

H.K