Tokyo Chapel

2019年3月27日

第86日

神のメッセンジャーのための10のポイント

ビリー・グラハムは2018年2月21日に享年99歳で他界しました。神のメッセンジャーとしての最後の言葉は、自分自身の葬儀でそれを聞く人々がイエスを信じる信仰へと招かれるようにと丹念に用意されていました。

前もって彼はこう言いました。「やがてあなたはビリー・グラハムが死んだということを聞いたり読んだりするでしょう。でもその言葉を信じてはなりません。私が今生きている以上にもっとはっきりと私は生きるのです。私のいる場所がただ変わるだけなのです。私は神の臨在へと入って行ったということになるのです。」

1934年、16歳の時に、彼が神の召しの声を聴き、 彼は忠実な福音のメッセンジャーとなりました。彼は2億1千万人を超える人々にイエスについて語ってきました。ラジオやテレビなどの放送を含めると世界人口の半数に当たる人々が彼の話を聞きました。彼は自分の葬儀を含めて、あらゆる機会を通して、世界中に神のメッセージを届けることを決めたのです。

わたしのメッセンジャー(ルカ7:27,NIV訳)」それが、神によって表わされたバプテスマのヨハネの生き方でした。あなたもまた神のメッセンジャーになることができます。イエスは「王国についてのメッセージ(マタイ13:19,NIV訳)」を語りました。新約聖書には「メッセージ」は「福音」(使徒2:41、4:4、10:44など)の同義語として用いられています。私たちの務めは、このメッセージを聞くことであり、このメッセージを他の人々に宣言することなのです。(1ヨハネ1:5)


1.神のそばにとどまる

詩篇37:32-40

もしあなたが、神のメッセージを聴きたかったなら、「神を熱心に待ち、道からそれない(34a,MSG訳)」ことが必要です。「広々とした、自由な人生は神から来る。それは守られており安全だ。神の力によって、私たちは悪から解放される。私たちが神に駆け寄る時、神は私たちを救われる(39-40,MSG訳)」

祈り:主よ。あなたの御そば近くに留めてください。あなたの道にとどまり、あなたに希望を置くことができますように。


2.平和を追い求める

主のメッセージを取り継ぐ者は平和の使者です。「幸せがあるということは、その人が平和であるということ(37b,AMP訳)」神のメッセージを取り継ぐ者は不必要な分裂をもたらすことを扇動したり画策すべきではありません。むしろ、平和の人となりなさい。イエスは言いました。「平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるから。(マタイ5:9)」

祈り:主よ。私を平和の使者として用いてください。憎しみのある場所に、愛を蒔くことができますように。


3.さばかない

ルカ6:37-7:10

イエスは言いました。「さばいてはいけません。…人を罪に定めてはいけません。(6:37)」「人のあらさがしをやめなさい。人の失敗にかみつくのをやめなさい。人の間違いを非難するのをやめなさい。(37,MSG訳)」自分の目に「梁(厚板,NIV訳)」があるのに、誰かの目から「一片の埃」を取ろうとするイエスの有名な話にはチャレンジを与えます(41-42)。自分自身の不足や弱さを見るよりも自分の周りの人々の間違いを見ることの方がはるかに簡単です。もし、私たちがこの方法に生きるなら、私たちは常に人と言い争うことになるでしょう。

私は自分自身の間違いに、そして私が成長を必要としている領域にもっと注意を払うことが必要だと感じます。そうすることによって、私は初めて、神と和解することに葛藤している人を助けることができるのです。神があなたに示してくださる同じ忍耐をもって他者に接する時、あなたはすべての人ともっとうまくやっていくことができるようになり、他の人々の働きの有効性をより認識することができるようになります。

祈り:主よ。私の生活から「梁」を取り除けてください。そして、私のまわりの恵みを押し広げていくことができますように。


4.人を赦す

「赦しなさい。そうすれば、自分も赦されます。(37c)」とイエスは言われました。たとえ、謝罪がなくても赦すのです。赦しは怒りに費やすエネルギーを抑えることができます。憎悪は大きなエネルギーを失わせます。神があなたに与える赦しは好循環を生み出し、それは、あなたと他の人々との関係にまで及んでいくのです。

祈り:主よ。あなたが私を赦してくださったことを感謝します。謝罪があろうとなかろうと人を赦すことができますように。


5.あなたの命を与える

昨日の箇所でキリスト教の核心である寛大さについてみました。この箇所では、イエスは繰り返してこう言います。「あなたの命を与えなさい。そうすれば、自分に命が返って来るのを見出します。しかもそれは、返ってくるだけではありません。ボーナスと祝福がついてきます。受けることではなく、与えることこそが道です。寛大さは寛大さを生むのです。(38,MSG訳)」

祈り:主よ。あなたの寛大さを反映するような態度を他の人々に示すことができますように。他人の良いところを見つけることができますように。赦し、与えることができますように。


6.車を星につなぐ

「車を星につなげ。(常に大きい目標を目指せ)」ということわざがあります。私が牧師として訓練を受けるための場所を探していた時に受けた一番よいアドバイスの一つがこれでした。イエスは言いました。「弟子は師以上には出られません。しかし十分訓練を受けた者はみな、自分の師ぐらいにはなるのです。(40)」私がサンディー・ミラーに会った時、サンディーこそ、このような人になりたいと思える「星」だと思いました。それゆえに、私は、たとえ私の教師が持っている知恵と賜物と同じようになれなくとも、少なくとも目標とすることができると思い、サンディーのもとで訓練を受けたいと願ったのです。

私はしばしば、ウィリアム・ウィルバーフォースや教皇ヨハネ・パウロ2世やビリー・グラハムのような人々の伝記を読むのは、そのような理由からです。このような人の例は私たちを豊かにし、より高い目標へと私たちを励まします。もちろん、イエスこそが究極のただ一つの星です。車を星につなぎましょう。

祈り:主よ。私より先に、信仰の偉人たちを置いてくださったことを感謝します。そして、私の人生にあなたは梯子を置いてくださいました。彼らから多くを学び、私の歩みに高い目標を持つことができますように。


7.心を守る

「良い人は、その心の良い倉から良い物を出し、悪い人は、悪い倉から悪い物を出します。なぜなら人の口は、心に満ちているものを話すからです。(45)」とイエスは言われました。もしあなたが神のメッセンジャーになりたいなら、あなたの心を主のメッセージ、主の臨在と愛で満たさなければなりません。ビリー・グラハムはいつも「心に満ちているものを話す」と言いました。

祈り:主よ。私の心を守ってください。そして、良いもので満たすことを助けてください。ダビデが「神よ。私にきよい心を造り…(詩篇51:10)」と祈ったように。


8.みことばに従う

うわべでは二つの家は同じに見えます。しかし、一方は土台がないために壊れてしまいました(ルカ6:29)。イエスは言われました。「もしあなたが聖書を学んで私の言葉を使ったとしても、あなたの生活にそれを働かせなければ、あなたは基礎工事をせずに家を建てる愚かな大工と同じです。(49,MSG訳)」

この二つの違いは、賢い人はメッセージを聞き、実践する人であるということです(47)。神のメッセージを学ぶだけでは十分ではありません。そのメッセージを生きることです。神の言葉を知ることと従うことがあなたの人生の基礎となるべきです。

祈り:主イエスよ。あなたのみことばを聴かせてください。そしてそれを私の人生に実践することを助けてください。


9.権威のもとにとどまる

すべての権威は、権威の下にある者から来ます。百人隊長は、「権威の下にある者」として命令することができるという彼自身の権威と同じように、イエスの権威が、権威の下にあるという立場から来たものであることを認識していました。(7:8)

今日、あなたのメッセージは、あなたが神のもとにあり、聖霊によって導かれるなら権威あるものとなるのです。この権威はあなたに属するものではありません。あなたは神のメッセンジャーとして神の権威の下にあるのです。使徒パウロは福音の「大使」として語ったのです。(2コリント5:20)

祈り:主イエスよ。あなたが私をあなたのメッセンジャーとして権威づけてくださったことを感謝します。私の周りの人々に対して福音の大使として忠実であることができますようにお助けください。


10.よりよく成し遂げる

民数記22:21-23:26

バラムは反面教師として新約聖書に描かれています。彼は偽預言者の例として挙げられています。「彼らは正しい道を捨ててさまよっています。不義の報酬を愛したベオルの子バラムの道に従ったのです。しかし、バラムは自分の罪をとがめられました。ものを言うことのないろばが、人間の声でものを言い、この預言者の狂った振舞いをはばんだのです。(2ペテロ2:15-16)」

それは聖霊の導きを無視することに対する警告です。3度にわたって主の御使いはバラムがバラクのもとに行くのを止めようとしました。しかし、バラムは主の御使いが彼の行く手に立って「敵対して出て来たのはわたしだったのだ。あなたの道がわたしとは反対に向いていたからだ。(民数記22:32)」と言ったにもかかわらず、行くことを決めました。

バラムはバラクが聴きたがっている言葉をバラクに話すことで報酬を受け取ろうとしました。今日の箇所は、バラムの人生で正しいことをしようとしている一つの場面を私たちに見せています。彼は言いました。「神が私の口に置かれることば、それを私は語らなければなりません。(22:38、同様に、23:8、12、26)」」

バラムの人生は神に用いられる人でさえ、自分の人生を台無しにしてしまうことがあることを警告しています。バラムがただ一点、しようとしたこと、つまり、神のメッセージを聞き、他の人にそれを伝えるということを保つことに励みましょう。忠実でありなさい。そして、良い結果をもたらしなさい。

祈り:主よ。あなたの忠実なメッセンジャーであらせてください。聖霊の導きに敏感でありたいと願います。そしてあなたが導かれるところに従い、忠実であり続け、より良い結果をもたらすことができますように。アーメン。

H.K