Tokyo Chapel

2019年5月5日

第125日

イエスはいつも解き放つ

ピッパと私は香港のジャッキー・ポリンジャーを訪ねた時にアー・ユィンに会いました。彼は十代の頃、麻薬中毒になりました。彼の父親もまた中毒でした。彼は悪名高き九龍城塞で育ちました。彼が11才の時ギャングに加わり、そこで、食べ、盗み、喧嘩をし、ヘロインに耽りました。14歳の頃、盗みを働き、初めて留置されました。

何年も彼は麻薬をやめようとあらゆる方法を試みましたが、どれもうまくいきませんでした。それから、彼はジャッキーと出会い、イエスの力を通して、難なく麻薬をやめることができました。それ以来、彼は香港でのジャッキーの働きのリーダーの一人となっています。彼は多くの人々に癒しのために祈ることや、貧しい者と共に労することを教えてきました。彼はイエスによって依存から解放され自由を得た何百万もの人々の一人です。アー・ユィンはいつも解き放ってくださる救い主を生涯にわたって証ししています。


あなたを解き放つ神を信頼する

詩篇56:1-13

私は時に恐れに圧倒されることがあります。ダビデの生涯もそうでした(6)。そして彼は恐れを克服するための答えは神に信頼することだと見出しました(6,11)。

ダビデがガテでペリシテ人に捕らえられたことがありました。それは彼にとっておぞましい経験であったに違いありません。彼は蹴られたり、毎日踏みつけられたりしました(1,MSG訳)。そのような中で彼は神を信頼しました。「私が本当に恐ろしい目に遭った時、私は、信頼してあなたに近づきます。私は神を賛美することを誇ります。今、恐れはありません。 私は神に信頼します。(3-4,MSG訳)」

人生には攻撃にさらされる時というものがあります。それは霊的攻撃であるかもしれませんし、職場や、隣人、縁もゆかりもない人からの攻撃かもしれません。

恐れをもたらすものは様々ですが、ダビデのように、神にあなたの信頼を置きましょう。「神の内に、私は、私の信頼をおきました。そして、その頼りを確信しました。私は恐れることがないでしょう。(11a,AMP訳)。」

この詩篇は大勝利と解放で締めくくられています。(「あなたは私を解放してくださいました。」,13,NIV訳)ダビデは、彼を自由にした神に感謝をささげました。「神よ。あなたは約束してくださったことをすべて成してくださいました。私は心を尽くしてあなたに感謝をささげます。あなたは私を死の瀬戸際から、破滅の崖っぷちから引き上げてくださいました。今、私は、陽に照らされた野を神と共にゆっくりとそぞろ歩いています。(13,MSG訳)」

祈り:主よ。私がいままで恐れた多くの時、そしてあなたに助けを求めた時多くの時、あなたは私を解放してくださいました。今日、あなたに助けを求めます。そして、あなたが私を解放してくださることを信頼します。


救い主について証しする

ヨハネ4:27-42

すべてのクリスチャンは証しを持っています。もっとも力強くイエスについてのメッセージを伝える方法は、イエスがあなたに何を為されたのかを証しすることです。もし誰かが関心をもったら、サマリヤの女のように「来て、見てください。(29a)」と言えばいいのです。

町中の人々がイエスを「この方がほんとうに世の救い主だと知っているのです。(42)」というようになりました。サマリヤの女はイエスとの出会いを通して造り変えられました。彼女はすぐさま彼女の救い主について証しし始めたのです。彼女は村に戻ると、人々に言いました。「私がしたことをすべて知っている人を来て見てください。彼は私の内面も出来事も知っていたのです。あなたがたはこの人がメシア(キリスト)だと思いますか?(29,MSG訳)」

実に偉大な力を持った証しがあります。この女は、しっかりと神学を学んだわけではありませんし、キリスト教の教理を理解していたわけではありません。彼女自身、イエスが何者なのかという強い確信があったわけでもないでしょう。彼女は「イエスこそキリストです。」というはっきりとした確信を宣べたのではなく、むしろ、「…この方がキリストなのでしょうか。(29b)」と人々に問うただけです。それでも神は伝道のためにこの女を力強く用いたのです。

この感覚は、アルファで聞く多くの証しにも似たものがあります。人々は十分に確信を持っているわけではなくても、アルファの終わりごろになると力強く、彼らの体験を話し、しばしば次の回には彼らの友人を連れてくるようになるのです。

彼らが知っていることと言えば、イエスが彼らに何かしらご自身を顕してくださったということなのです。彼らは人生の虚しさから、ある種の「解放」を体験したのです。彼らは永遠の命の水を汲むことのできる新しい井戸を発見したのです。そして彼らの友達に言うのです。「来て見てください…(29a)」と。

「さて、その町のサマリヤ人のうち多くの者が、…証言したその女のことばによってイエスを信じた。(39)」イエスは彼女の人生を一変しました。イエスが約束した通り、永遠のいのちの水が湧き出したのです。人々は、彼女の変わりように目を見張りました。彼らは来て見ました。そして、さらに多くの人々が、イエスのことばによって信じた(41)のです。

「そして彼らはその女に言った。『もう私たちは、あなたが話したことによって信じているのではありません。自分で聞いて、この方がほんとうに世の救い主だと知っているのです。』」(42)イエスの教えとイエスについての証しは共に、この世界の救い主としてのイエスのアイデンティティーを力強く指し示します。

イエスは「わたしを遣わした方のみこころを行い、そのみわざを成し遂げることが、わたしの食物です。」(34)と言いました。イエスはご自身の為された業を通して、人々の霊的な空腹感、人生の空虚さと目的の欠如は、ご自身が神のみこころを為すことによってのみ充足されるということを明らかになさったのです。神の御心、すなわち、神があなたにあってほしいと願われるところにいること、神があなたにしてほしいと願われることをすることを行うこと以上に満ち足りるものはありません。

イエスは「目を上げて畑を見なさい。色づいて、刈り入れるばかりになっています。(35b)」と言われました。これはイエスが来られたことによって成就しました。あらゆるところにいる人々がイエスについてのこのメッセージを知る必要があるので、弟子たちは、まさにその時が来たことを理解しました。

イエスは「わたしは、あなたがたに自分で労苦しなかったものを刈り取らせるために、あなたがたを遣わしました。ほかの人々が労苦して、あなたがたはその労苦の実を得ているのです。(38)」と言われました。これは、もちろん、元々はイエスの到来に適用されるものです。しかしながら、それはまた、多くの方法で、異なるレベルで成就するのです。

たとえば、私は教会やアルファでも、誰かが蒔いたものを刈り取らせてもらっていると感じます。何年もの間、人々が教会に聖霊が注がれるように祈ってきました。多くの人々がアルファの開発のために労してくださいました。私たちは人が蒔いたものを刈り取るのです。今、私たちは誰かが刈り取るために蒔かなければなりません。

祈り:主よ。あなたが私の証しを用いてくださるように祈ります。どうか多くの人々があなたを信じることができますように。


解放を与えるリーダーのゆえに神に感謝する

士師記2:6-3:31

この箇所に士師記を通じて繰り返し見られるパターンが描かれています。

  1. 不従順
    「主を知らず、また、主がイスラエルのためにされたわざも知らないほかの世代が起こった。…彼らは…主を捨てて、ほかの神々、彼らの回りにいる国々の民の神々に従い、それらを拝み、主を怒らせた。(2:10,12)」
  2. 災難
    神の応答は災難が降りかかることを許し、彼らが神に立ち返ることでした。「主は彼らを略奪者の手に渡して、彼らを略奪させた。主は回りの敵の手に彼らを売り渡した。(14)」
  3. 苦しみ
    その結果、当然の報いとして「彼らは非常に苦しんだ(15)。」
  4. 解放
    民が問題に苦しみ、主に助けを叫び求めると、主は士師を起こされました。そして「彼らを略奪する者の手から救われた。(16)」「さばきつかさ(士師)」と訳されている言葉「ショフェト(shophet)」は意味の広いヘブル語の言葉です。それは「解放者」すなわち、正義をもたらし、正す者という意味を持っています。

最初の士師はオテニエルです。「主の霊が彼の上にあった。(3:10)」とあるように神の霊が注がれました。そして、その油注ぎは人々を解放し、40年間の平和を確立させたのです(11)。

民は再び不従順に陥り、災いを招きます(12-14)。そして解放者を神に叫び求めます(15)。

神はいやいやながらではなく、熱心に民を解放されました(21)。エフデは実に勇敢で、敵地に剣を隠し持って一人で乗り込んでいく勇気を持っていました。神が彼とともにおられるという事実がなければ、それは狂気の沙汰です。そして、それは見事に成功しました。再び、その地に平和が訪れ、その時は80年間続きました。

神は時々、ご自身の民を解放するために、神の民に属さない者たちの中から人々を用いることがあります。シャムガルは多分カナン人でした(5:6)。彼は怪力の持ち主で「牛の突き棒でペリシテ人六百人を打った。彼もまたイスラエルを救った。(3:31)」

これらのリーダーたちは「そのさばきつかさの生きている間(2:18)」一時的な平和をもたらしました。

これは、雲がかかったような、適当は言えない方法ではありますが、わずかながら偉大なイエスの働きの前触れと言えます。世界の救い主であるイエスは偉大な解放者です。イエスの死と復活を通して、イエスはあなたを解放しました。イエスはあなたの救い主です。聖霊は今、あなたの内に住んでおられます(ローマ8:9)。聖霊はあなたの人生を変えてくださるためにあなたに力と知恵を与えてくださるのです。

祈り:主よ。今日、私は直面するすべての困難、問題、恐れから解放されるようにあなたに叫び求めます。私の救い主イエス・キリストを通してもたらされる、偉大なあなたの解放のゆえにあなたを賛美し感謝します。アーメン。

H.K

References

Jackie Pullinger has been in ministry in Hong Kong since 1966. Her work has resulted in thousands of addicts being set free from their addictions. I will talk more about Jackie on Day 336. To read her full story see, Chasing the Dragon by Jackie Pullinger (Hodder & Stoughton, 2006).

ジャッキー・ポリンジャーは1966年から香港で仕えてきました。彼女の働きは何千もの依存症の人々を解放する結果となりました。私はジャッキーについて第336日にさらに詳しく語ります。彼女の詳しい物語は、「追龍伝愛 香港九龍城砦へ伝えた愛の記録(マルコーシュ・パブリケーション)」に掲載されています。