Tokyo Chapel

2019年9月27日

第270日

主に喜んで頂く7つの方法

あなたは神を喜ばせることが出来ます。そのことを本当に考えると、それは驚くべきことです。神が創造された宇宙の広さ大きさを考えると人間はちっぽけな存在のように思えます。そんな私たちが神を喜ばせる能力を持っているのです。それはまた、主を「喜ばない(イザヤ66:4c)」ようにすることも出来るということです。使徒パウロは書きました。「そのためには、主に喜ばれることが何であるかを見分けなさい。(エペソ5:10)」The Message訳ではこのように表されています。「キリストを喜ばせることを見つけ出しなさい。そして、それをするのです。」


1.主を賛美する

詩篇113:1-9

賛美は神に対して適切な応答です。神はあなたの全ての賛美を受けるにふさわしいお方です。私たちは子どもたちに感謝することを教えました。それは私たち夫婦の為にではなく、彼らの為にです。彼らが感謝しているのは私たちには嬉しいことです。神はあなたに神を賛美することを教えます。なぜなら、それは神への正しい応答だからです。そして、あなたにとって良いことだからです。寛大な人に感謝することは当然の反応です。継続して神を賛美することは神の寛大さに対する適切な応答です。

詩篇の作者は何度も何度も繰り返してあなたが主を賛美すべきだと告げます(1)。一日中主を賛美せよと。「日の上る所から沈む所まで、主の御名がほめたたえられるように。(3)」あなたの一生を通じて主を賛美せよ。「今よりとこしえまで、主の御名はほめられよ。(2)」弱い者、貧しい人、困窮した者、子を産まない女を、特に愛してくださる主を賛美せよと(7-9)。

祈り:ハレルヤ。主のしもべたちよ。主をほめたたえよ。


2.光の中で生きる

エペソ5:8-33

エペソ5:8-14

クリスチャンとして、私たちは、他の人々の誘導灯のように、神が意図しておられる人生を生きることが出来るように、その道を照らす共同体に召されています。

パウロはあなたが「主にあって、光となりました。(8)」と書いています。ですから、あなたは「光の子どもらしく(8)」生きるのです。光は良い結果をもたらします。善意(他者への寛大さ)、正義(神との関係、人との関係において正しいことを為す)、そして真実です。これらが、あなたが神を喜ばせる方法です(10)。

光は悪を照らし出します。悪を締め出す最もよい方法は光の中に引き出すことです。悪は闇の中で育ちます。しかし、あなたが光の中にそれをとり運ぶ瞬間にその力は弱まります。

聖霊の光をあなたの心の中に輝かせて頂くように神に求めなさい。もし聖霊が暗闇の領域を照らし出してくだされば、悔い改めと告白をもって、それを取り扱いなさい。あなたがそうする瞬間、悪の力は打ち砕かれます。

3.すべての機会を最大限に用いる

エペソ5:15-17

時間はあなたが持つ最も貴重な所有物です。あなたはもっとお金を稼ぐことは出来ますが、もっと時間を稼ぐことは出来ません。

パウロは書きました。「そういうわけですから、賢くない人のようにではなく、賢い人のように歩んでいるかどうか、よくよく注意し、機会を十分に生かして用いなさい。悪い時代だからです。(15-16)」あなたの人生を愚か者のように無駄に使ってはなりません。人生は短い。瞬間、瞬間を日々最大限に生きましょう。

4.聖霊に満たされる

エペソ5:18-20

パウロは薬物乱用の現実逃避(飲みすぎて、酔っぱらい、酒にふけってしまうこと)と聖霊に満たされること(18)を対比します。「神の霊を飲みなさい。神からぐいっと一杯。(18,MSG訳)」これらの節でパウロは満たされる」という言葉に現在進行形を用いています。彼は満たされ続け、満たされた状態を保持し続けなさい勧めているのです。

聖霊に満たされ続けることは「酔っ払って歌う(19,MSG訳)代わりに「詩と賛美と霊の歌(19)」を歌うことに導きます。それはあなたを主イエスを心から礼拝し神に感謝することへと導きます。それは文句を言ったり、不平不満をつぶやくことと正反対です。それは、すべてのことを、いつも、どこでも神に感謝し、聖霊に満たされたコミュニティーの特徴です。それは次のセクションにあるように、互いに仕え合うことへと導きます。

5.愛と尊敬を持って互いに仕え合う

エペソ5:21-33

世界で最高の大富豪となったジョン・ポール・ゲッティは、3回結婚しました。彼はこう言います。「一回の幸せな結婚が得られるなら私は全財産をつぎ込むだろう。」お互いに尊敬し合うことは幸せな結婚の秘訣です。21-33節の鍵の言葉は「尊敬」「」「服従」です。このセクションが向かおうとしていることの全体像は「キリストを尊敬することから出るもの(21,MSG訳)」です。「互いに従いなさい。(21)」

ここで「従いなさい」という言葉は、6:1で用いられている「従う」という言葉とは異なります。この服従は愛に基づく自発的なものです。それは美しい性格です。冒頭に挙げた言葉からそれは明らかです。「互いに従いなさい。(21)」パウロは相互の服従を願いました。この概念は1世紀の文化の中にいた人々には革命的でした。

尊敬は男女の間における良い関係で鍵となります。両者は戦争する相手ではありません。教皇ベネディクトは言いました。「キリストにあって、ライバル心、敵対心、暴力は打ち負かすことが出来るし、すでに打ち負かされた。結婚関係における尊敬は、相手を高め、自分たちに尊厳を与え、自分たちの確信と自己価値を増し加える。」

この箇所全体が強調していることは愛です。特に夫に対して直接的に語られていますが、愛することが相互に為されると示唆していないと考えることは馬鹿げたことでしょう。愛も服従も相互に為されるとパウロは言っているのです。愛は自分自身を与えることです。それは夫がどのように従うかを示しています。

このような類の愛は神聖なものにします(26-27)。それは私たちをきよめます。それは私たちをイエスのようにするのです。それは感性豊かです(28-30)。そしてそれは性的一致によって結婚の内に秘められているのです(31)。

そして、これが性的一致の新約聖書の文脈なのです。それは最も麗しく、最もロマンティックなセックスと結婚の視点なのです。ローベルト・シュペーマンは言いました。「結婚の基礎は、二人の人生、二人のすべての伝記が一つに合わせられ、それらが一つの歴史になることである。」

さらに、これらの節は、来るべき小羊の婚宴とキリストとご自身との一致の完成を予型しているので、それは価値ある宝石となっています。

祈り:主よ。今日、あなたを喜ばせ、毎日のすべての時間をあなたを喜ばせる為に、私が輝くように私を聖霊で満たしてください。私たちのすべての関係が、お互いに仕え、尊敬し、お互いに愛しあって、あなたを喜ばせるものでありますように。


6.謙遜であれ

イザヤ65:17-66:24

イザヤ66:2b

主ご自身が言われます。「わたしが目を留める者は、へりくだって心砕かれ、わたしのことばにおののく者だ。(66:2b)」「わたしが探しているものが何かある。シンプルでまじりけのない人。わたしが語ることに敬虔に応答する者。(2b,MSG訳)」

これは主を喜ばせるもう一つの方法です。主の言葉を絶えず学び、従うことを通して、神は私たちを謙遜に、砕かれた者として保って下さいます。私たちは神の前に膝をかがめるようになり、神の真理の光のもとで自分自身見るようになるまでは、高慢な者になりやすい者です。

7.すべての者が神を喜ばせるようになる世界を楽しみに待つ

イザヤ65:17-66:24

イザヤは人々を励まします。「だから、わたしの創造するものを、いついつまでも楽しみ喜べ。見よ。わたしはエルサレムを創造して喜びとし、その民を楽しみとする。(65:18)」神は、ご自身が「新しい天と新しい地(17)」を創造すると約束しました。

この新しい天と新しい地は、最終的にすべての者が神を喜ばせる場所です。そこで神はご自身の民を楽しむ(19)」のです。この最後の章で、イザヤは、この新しい創造がどんなに栄光に満ちたものかを描きます。

この箇所はまた来るべき審判について警告を与えます。神を喜ばせないすべてのものが、この新しい創造から神は除外されるのです(66:4b)。

これらの章が私たちに与える新しい創造のイメージは歓喜と喜びの絵です(65:18–19a)。そこは苦難もなく「泣き声も叫び声も聞かれない(19b,黙示21:4参照)」場所です。

イザヤは、すべての者が自分の潜在能力のすべてを発揮するようになると約束しています(イザヤ65:20)。しかし、新約聖書はさらにイエスが永遠のいのちを約束なさったことを告げています。そこでは葬儀は行われず、葬儀屋も墓もありません。神の民には不死が与えられるのです(1コリント15:53)。

イザヤはすべての行為が祝福となる時を遥かに仰ぎ見たのです。(イザヤ 65:21–23a)そこでは徒労に終わるということがありません。そこではあくせく働くことも無駄な仕事もありません。私たちが元来任せられた創造の姿が回復するのです。(創世記1:26、黙示22:5参照)

そこには神との関係の親密性があります(イザヤ65:23b–24)。もはや葛藤も祈りが聞かれないように思えるようなこともありません。あなたは傷を受けていない神とイエスの幻を見ることになるでしょう。

そこには調和と平和があります(25)。全ての関係が修復されます。それは動物界においてさえです。私たちのすべての関係に一致と親密さがもたらされるようになるのです。自然は安定し安全で平和なものとして回復されるでしょう。神の国がすべて完結します。マルチン・ルターは書きました。「私は、この世界のすべての喜びと富の為に天の御国をあきらめたりはしません。たとえ、それが何千年待つことになったとしても。」

祈り:今、私の神を喜ばせたいという気持ちから、新しい天と新しい地の素晴らしい約束がに思いを馳せる者となれますように。アーメン。

H.K

References

John Paul Getty cited in Linda and Charlie Bloom, “The Price of Success,” Psychology Today, April 24, 2012, https://www.psychologytoday.com/blog/stronger-the-broken-places/201204/the-price-success

Robert Spaemann, Persons: The Difference between ‘Someone’ and ‘Something’ (Oxford Studies in Theological Ethics), (Oxford University Press, 2007), p.227