Tokyo Chapel

2018年3月5日

第64日

健やかに生きる方法

  • たばこをやめ、禁煙すること
  • 毎日、体を動かすこと
  • 健康な食生活を保つ
  • 適正な体重を保つ
  • 適正な血圧を保つ
  • コレステロール値を保つ
  • 血糖値を保つ

アメリカ心臓学会によると、これらがあなたの心臓の健康を保つために守るべき7項目なのだそうです。

人間の心臓は450グラムにしか過ぎませんが、一日に10万回鼓動し、一生に平均で25億回以上鼓動しているのです。動脈、静脈、毛細血管などあなたの血管組織は全長10万キロメートルにも及ぶのです。それは地球を2周以上回る距離に匹敵します。

実に気が遠くなるような神秘ですが、まさしく「心臓」は人間の「中心」です。心臓が止まれば、あなたの体の活動はすぐさま停止します。西洋社会では心臓病が死因の一位となっています。

イエスは心(heart)について多く語っています。それは、内面の生活のたとえです。イエスが使ったのは、肉体的、霊的、精神的生活の座を意味しています。心は内面的な全生活、すなわち、思考、感情、意思の中心であり泉です。

神はあなたの心にまず関心を持っておられます。神はあなたに健康な心を持ってほしいと願っておられます。神はサムエルに言いました。「…人が見るようには見ないからだ。人はうわべを見るが、主は心を見る。(1サムエル16:7)」

肉体の心臓(heart)の健康よりもさらに大切なことはあなたの霊的な心(heart)の状態です。今日の箇所で、私たちは霊的な心の健康を保つための方法を見ます。


1.あなたの心を守る

箴言6:20-29

イエスは姦淫は心の中から始まると教えました。イエスは言いました。「しかし、わたしはあなたがたに言います。だれでも情欲をいだいて女を見る者は、すでに心の中で姦淫を犯したのです。(マタイ8:28)」イエスの教えは、箴言の作者が心の大切さを強調している箇所を思い起こさせます。「彼女の美しさを心に慕うな。そのまぶたに捕らえられるな。(箴言6:25)」

作者は姦淫の恐ろしい危険性を警告しています。炎のように、それほど強力なものを取り扱っているのです。それが正しく取り扱われる時、(火が正しく安全に取り扱われるように)結婚関係における性的な関係は大いなる祝福の源です。

しかしながら、もしあなたが、あなたの性的な欲求を間違った方向で用いるなら、あなたのふところを焦がす炎となってしまいます。「人は火をふところにかき込んで、その着物が焼けないだろうか。また人が、熱い火を踏んで、その足が焼けないだろうか。隣の人の妻と姦通する者は、これと同じこと、その女に触れた者はだれでも罰を免れない。(27-29a)」

姦淫は表面には現れないものです。心の中に不誠実が始まるのです。この領域にこそ自制することを養わなければなりません。知恵あることばから学びましょう。「それをいつも、あなたの心に結び、あなたの首の回りに結びつけよ。(21)」

祈り:主よ。あなたのことばを保ち続けることができるように助けてください。私の心に結びつけることができますように。歩くとき、道を守ってください。眠るとき、私を見張ってください。起きるとき、私に語りかけてください。人生の道を照らすともしびとなってくださいますように。私の心を守ってください。主よ。


2.心をつくしてイエスを愛す。

マルコ12:28-44

マルコ12:28-37

イエスの教えには喜びがありました。大勢の群衆は、イエスの言われることを喜んで聞いていました(12:37)。もし私がこの教えを一言で要約するとすれば、私は「愛」という言葉を用いるでしょう。

律法学者が一番大切な教えを尋ねた時、イエスは「を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』次にはこれです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』この二つより大事な命令は、ほかにありません。(30-31)」と答えられました。イエスのメッセージの中心には、あなたの神である主との愛の関係があります。その愛はあなたの心にあり、他の人々へと流れ出ていきます。

「主」とは誰でしょう?イエスのこのクイズの基底にある質問は「この人は自分が何者であると思っているのか?」です。宮の庭で、イエスはメシア(すなわち「キリスト」35)が来ることについての彼らの前提にチャレンジすることによって形勢を逆転させたのです。

イエスは、詩篇110篇を引用して彼らに質問しました。キリストがダビデの家系から出る王であるという単純な考えにイエスは挑みました。イエスは単にダビデの子ではありません。イエスはダビデの主となるのです(マルコ12:35-37a)。

私たちは今、イエスは「」であることを知っています。心を尽して主を愛せよという命令は心を尽してイエスを愛せよという命令です。これをあなたの人生の優先順位にすべきです。

イエスは律法主義、直解主義にではなく、律法の精神に関心を持っておられるのです。それは、外面的に現れている事柄ではなく、心を伴う事柄のことです。


3.心にフォーカスを合わせる

マルコ12:38-40

自分自身のことを言うと、偽善という危険が私自身の生活に常にあることに気づきます。立場や肩書や名誉に関する誘惑はいつもあります。そして、私たちが祈る時に、心からの祈りよりも印象深い祈りをしてしまうことに気をつけなければなりません。

イエスは当時の指導者たちの心が正しくないことを批判しました。なぜなら、彼らは心からではなく、見かけや外見ばかりを気にしていたからです。イエスは言いました。「彼らは、長い衣をまとって歩き回ったり、広場であいさつされたりすることが大好きで、また会堂の上席や、宴会の上座が大好きです。また、やもめの家を食いつぶし、見えを飾るために長い祈りをします。(38-40)」

言及しているすべてのことは、他の人とは違うのだということを見せたり、栄誉を受けることを愛しているのだということを指し示しています。しかし、神はステイタスや「見えを飾る(40)」ことに関心を持っていません。神は私たちの心に関心を持っているのです。


4.あなたの心をささげる

マルコ12:41-44

イエスはあなたの財布のサイズを見ておられません。あなたの心のサイズをご覧になります。

神に多くをささげればささげるほど、少ししかささげないことよりも価値があるという慣習的な仮定に挑みました。施すことによって神を喜ばせることができる金持ちだけではなく、貧しい者であっても同じように神を喜ばせることができると、イエスは私たちを励ましています。イエスは金持ちに対して、単に貧しい者よりも額面の多いことだけでは十分ではないということに挑んだのです。イエスは惜しみなく、犠牲的にささげる心を探しておられるのです。

私たちがささげるもの、そそてい私たちがささげる方法は私たちの心を反映しています。イエスは多くの献金をささげた金持ちを批判しているのではありません。しかし、イエスは「そこへひとりの貧しいやもめが来て、レプタ銅貨を二つ投げ入れた(42)」ことを他の誰よりも多くを入れたと評しました。

イエスは彼女の心を見られ、「まことに、あなたがたに告げます。この貧しいやもめは、献金箱に投げ入れていたどの人よりもたくさん投げ入れました。みなは、あり余る中から投げ入れたのに、この女は、乏しい中から、あるだけを全部、生活費の全部を投げ入れたからです。(43-44)」と言われたのです。他の人は外面の現れを見ます。イエスは心を見ます。神の関心事は総額ではなく、心の態度なのです。

祈り:主よ。私の心を尽し、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたを愛することができますように。自分のステイタスや見栄えを気にしてしまうことをどうぞ御赦しください。見かけではなく、心に照準を合わせることができますように。惜しみなく、犠牲的な捧げものをすることができるように助けてください。気前良い心を与えてください。


5.あなたの心を聖く保つ

レビ13:1-59

旧約聖書の律法は生活の全体をカバーしています。清潔、健康、保健衛生も含んでいます。その結果、全焼のいけにえに加えて、この章に並んでいるさまざまな規則が旧約聖書の中に取り上げられているのを読むことになります。これらの規則はすべて聖さに関することであることに関連していますが、それらの動機は神を喜ばせ、神に倣いたいという願いに起因するものと考えられます。(レビ11:44)言い換えれば、外面的な儀式は内面的な心の態度を反映したものであるといえます。

イエスの時代、多くの教師たちは的外れな教えを強調していました。彼らは聖であることは外面的な振舞いや行動に関するたくさんのルールを守ることが至上であると考えていたのです。

イエスはこれらのことすべてよりもさらに大切なことをがあると指し示しました。今日の新約聖書の箇所で見たように、神を心から愛することは「どんな全焼のいけにえや供え物よりも、ずっとすぐれています。(マルコ12:33)」と言いました。聖さとは外面ではなく心です。

祈り:主よ。健康できよい心を与えてください。私の心を霊的な心の病から守ってください。私たちが互いに愛し合うことができますように。どうか、私の心を聖霊で今日満たしてください。そして、私の心をきよく、健康に保ってください。

H.K

References

American Heart Association, ‘Life’s Simple 7’, http://www.heart.org/HEARTORG/Conditions/My-Life-Check—Lifes-Simple-7_UCM_471453_Article.jsp#.VqvcnbSp8Rk [Last accessed January 2016]