Tokyo Chapel

2018年7月1日

第182日

偉大なリーダーの7つの特徴

インターネットの調査によると、人々が期待する「完璧な」牧師とは…

きっかり12分で説教する人。
年齢は28歳だけれど、30年は説教の経験を持っていること。
毎日、午前8時から深夜まで働き、十分な信徒へのお世話をすること。
罪に対して常に断固とした態度を持っているが、誰に対しても腹を立てたりしない。
良い身なりで、良書を買い、いい車に乗り、貧しい人々に気前よく施すが、給料は慎ましく。
1日15件の教区の家庭に電話をし、寝たきりの人や入院している人々を見舞い、福音を知らない人々すべてに伝道するための時間を費やし、必要とされる時はいつも教会に居ること。

こんな人が居たら本当にすごいですよね!

もちろん、私たちは皆、そんなすごい「完璧な牧師」などいないことは良く承知しています。そうであっても、人々の教会の指導者に対する期待の高さに怖気づいてしまうものです。2004年7月1日、私はロンドンのホーリー・トリニティー・ブロンプトン教会の主任牧師に就任するように打診されました。そのとき、彼はその責任に興奮するとともに、少し圧倒されました。その日、彼は「日々の糧」(Bible in One Year)の余白に自分の祈りを書き込みました。「どうか、正しい心で彼らを牧し、英知の手で彼らを導くことが出来ますように。(詩篇78:72)」それは今日も彼の祈りです。

昨日の箇所に、私たちはパウロがエペソの長老たちに「あなたがたは自分自身と群れの全体とに気を配りなさい。聖霊は、神がご自身の血をもって買い取られた神の教会を牧させるために、あなたがたを群れの監督にお立てになったのです。(使徒20:28)」と語ったことを読みました。教皇フランシスは教会の霊的指導者は「羊の匂いが牧者の生活にあるべき」と勧めました。

監督の務めは、「わたしは、良い牧者です。(ヨハネ10:11)」とイエスが言ったことばを手本として神の群れを牧会することです。今日の箇所で私たちは偉大なリーダーの7つの特徴を見ます。


直ぐな心と英知の手

詩篇78:56-72

偉大なリーダーシップは稀です。今日、世界に目を向ける時、うまく統率されている国はさほど多くありません。

詩篇の作者はイスラエルの歴史を振り返る時、良き指導者の少なさを伝えています。「もとに戻って、彼らの先祖たちのように裏切りをし、たるんだ弓の矢のようにそれてしまった。(57)」

神はご自身の御心を求める者を探しておられます。神は民を牧者のように導くお方です。「しかし神は、ご自分の民を、羊の群れのように連れ出し、家畜の群れのように荒野の中を連れて行かれた。彼らを安らかに導かれたので、彼らは恐れなかった。(52-53)」

行き着く所、彼はダビデが完璧ではないにしろ、どれほど偉大な指導者であったかを悟ります。「主はまた、しもべダビデを選び、…御民ヤコブとご自分のものであるイスラエルを牧するようにされた。彼は、正しい心で彼らを牧し、英知の手で彼らを導いた。(70-72)」

実際、ダビデは若い時に羊飼いでした。神はその中から彼を召したのです(70)。ダビデの治世には羊飼いのセンスが生かされているのです。

1.正しい心
「正しい」とは「偽善」の反対です。「正しい(integrity)」はラテン語の「integer」に由来し、「すべて(whole)」という意味があります。それは生きざまが言行一致して「統合」されている品性、そのような正直さと一貫性を描写する言葉です。それは、私たちが主張する価値、信念、原則に従った行動を意味します。

神の民を牧会ケアすることは「正しい心」で為されなければなりません。これは最も重要な特徴です。人々はイエスに「あなたが真実な方(a man of integrity)…だと存じています。(マルコ12:14)」と言いました。多くのリーダーは自分の役割に「正しさ(integrity)」の重要性を反映させるのです。

かつてアメリカ大統領アイゼンハワーは第二次世界大戦当時、西側連合軍の卓越した司令官でしたが、彼はこう言いました。「リーダーシップの卓越した質は疑いなく『正しさ(integrity)』である。それがなくては、本当の成功はありえない。たとえ、それがサッカーの競技場であっても軍隊であってもオフィスであっても。」

2.英知の手
ダビデは英知の手で牧しました。ダビデは石投げで群れを守ることを学んでいました。彼は大いなる技量をもってイエスラエルの人々を導き続けました。リーダーシップの技量は学ぶことが出来ます。

私たちは良い手本を観察し真似ること、他者からの知恵を聴き、尊敬する人々に質問し、同志と互いに学びあい、とどのつまり、実践することを通して、それらの技量を身に着けるのです。

祈り:主よ。私たちの生活のあらゆる領域において良い牧者となることができますように。私たちの教会、ビジネス、コミュニティーそして文化において良き導き手となることができますように。正しい心で彼らを牧し、英知の手で彼らを導くことができるように助けてください。


愛と奉仕と真心

使徒21:1-26

全世界169か国で行われているアルファからのリーダーが学び、仕え、励ますためにアルファ・グローバル・ウィークに参加することを私はうれしく思っています。各国からのリーダーたちが各々レポートするのを聞いた時、私は「彼の奉仕を通して神が異邦人の間でなさったことを、一つ一つ話しだした(21:19)」というこの箇所を思い出しました。

この箇所でパウロは異邦人の中に彼の働きを通して神がいかに働いてくださったかを詳しく述べています(19)。人々はそれを聞き喜んで神に栄光を帰しました(20)。彼らはまたこのように言いました。「そして、ここで起こったことを見てください。幾万もの神を恐れるユダヤ人たちがイエスを信じるようになりました!(19-20,MSG訳)」

私たちは昨日、パウロがエペソの長老たちに神が彼らを「神の教会を牧させ」「群れの全体とに気を配りなさい。」(20:28)と語ったことを見ました。今日は、これを実際に行うことの例を見ます。

3.愛
愛とリーダーシップは車の両輪です。もしあなたが人々を愛するなら、あなたは彼らと近しい関係を得て、教皇フランシスが言うところの「羊の匂い」がするようになります。パウロは良き牧者の手本です。パウロは行くところどこでも弟子たちのことろに「滞在(21:4、7)」し、一緒に祈りました(5)。パウロは彼らをとても愛し、その地を去る時には涙を流しました。(1)

その愛の故に、パウロは狼に気をつけるように警告しました(20:29)。また彼らを励まし信仰を立てあげるようにしました。そのように、「パウロは彼の奉仕を通して神が異邦人の間でなさったことを、一つ一つ話しだした(21:19)」のです。

4.仕えること
預言者アガボがエルサレムでパウロが捕らえられることを予見しエルサレムに行かないように人々はパウロを説得しようとしましたが(10-12)、パウロは「あなたがたは、泣いたり、私の心をくじいたりして、いったい何をしているのですか。私は、主イエスの御名のためなら、エルサレムで縛られることばかりでなく、死ぬことさえも覚悟しています(13)」と答えました。

イエスは「仕えるリーダーシップ」のモデルです(たとえば、マルコ10:45)。パウロはイエスに倣いました。「わたしは、良い牧者です。良い牧者は羊のためにいのちを捨てます。(ヨハネ10:11)」オズワルド・サンダースはこう記しました。「真のリーダーシップは仕えることを人々に還元することによってではなく、自らを無私の心で人々に仕えることにとって達成される。」

5.感受性
パウロの行動には大胆さと力強さが目立ちますが、彼はエルサレムの文化にも細心の注意を払うことの出来る人でした。彼は真心をもって人々に接し、神が為されたことに混乱を与えることがないように、儀式的なしきたりに沿いました。(使徒21:24-26)

祈り:主よ。私たちがあなたのようにご自身の民を愛しお世話することができるように助けてください。彼らを狼から守ることができますように。彼らに代わって犠牲を払うことを意志する勇気を与えてください


あわれみと祈り

2列王3:1-4:37

この箇所で、私たちは、なぜ「牧者」という描きが聖書の中でよく用いられているのかという理由が分かります。彼らの周りにはたくさんの羊がいたからです。「モアブの王メシャは羊を飼っており、子羊十万頭と、雄羊十万頭分の羊毛とをイスラエルの王にみつぎものとして納めていた。(3:4)」

BC9世紀に起こった出来事を私たちは読みます。ヨラムはBC.852からBC.841まで統治しました。数々の戦争と共に、明らかに国内の政情は不安定で不正が横行していました。借金のカタに寡婦の子供たちが奴隷にされそうになりました(4:1)。

そのような状況下で、エリシャは救いをもたらしました。良き牧者のように、彼は人々を愛し世話したのです。彼は「何をしてあげようか。(2)」と言いました。エリシャはこのやもめを恐ろしい超過債務と奴隷にされかねない状態という当時の状況がもたらした結果から救いました。

6.あわれみ
次にエリシャは、彼を「神の聖なる方(9)」と仰ぐシェムネの不妊の女に、あわれみをかけました。彼女は、もてなしたその人に神の栄誉を見出しました。エリシャは「来年の今ごろ、あなたは男の子を抱くようになろう。(16)」と預言してその通りになりました(15-17)。

7.祈り
生まれた子が成長してから死んでしまった時に、エリシャは神に祈りました(33)。彼は超自然的なマウストゥマウスの人工呼吸をし、その子は7回くしゃみをして蘇生したのです(34-35)。

祈り:主よ。特に社会の隅に追いやられ、貧しく困っているあなたの人々に同じあわれみを持って接することができますように。あなたの愛とあなたの癒しを取り運ぶことが出来ますように。「良い牧者(ヨハネ10:11)」であるイエスのように、自分の命を捨てるほどに群れを愛すことができますように。アーメン。

H.K

References

Oswald Chambers cited in Mark Water (Ed), The New Encyclopedia of Christian Quotations, (Baker Pub Group, 2001) p.600.