2019年12月19日
第353日
あなたの王
2013年7月の、ジョージ・オブ・ケンブリッジ王子の誕生は明るいニュースとなり喜びと祝賀をもたらしました。彼は将来のイギリス王の息子であり、英国王位継承順位第3位にあります。
連合王国(United Kingdom)は何世紀にもわたって王と女王によって統治され、王室は国民生活の重要な一部となっています。しかしながら、最も現代的な君主制は王の権力を限定しています。対照的に、古代世界において、王政はもっと包括的であり、王は国事のあらゆる面において最終的な権威を持つ者でした。私たちの旧約聖書の箇所で、私たちはペルシャとイスラエルの王の統治について読みます。しかし、これと並行して、私たちの各々の箇所はまた、さらに偉大な王、すなわち神を指し示しています。
イエスの教えの中心のテーマは神の王国でした。それは政治的、地理的な感覚での王国を示しているだけでなく、活動の概念をも取り運びます。すなわち、支配と統治の活動です。「神の国」とは「神の支配と統治」を意味するのです。
あなたの王を礼拝する
詩篇145:1-7
「あぁ、わが王よ!」とダビデは叫びます。「私はあなたの御名を永遠に祝します。(1,MSG訳)」
ダビデは宇宙の王を礼拝しました。「私はあなたを賛美し高めます(1,MSG訳)」彼は続けて「栄光輝くあなたの主権(5a)」と「あなたの王国の栄光(11)」と「王国の輝かしい栄光(12)」と「あなたの王国は、永遠にわたる王国。あなたの統治は、代々限りなく続きます。(13)」と告げるのです。
ダビデは毎日、彼の王を礼拝しました。「日ごとにあなたをほめたたえ(2a)」、「今からとこしえまで(2,MSG訳)」礼拝し続けますと彼は言っています。ダビデは「賛美しても十分ではありえない(3,MSG訳)」のです。ダビデは礼拝の歌を書きました。「私はあなたの不思議を作曲しました。(5,MSG訳)」
神の権能と支配、そして、「豊かないつくしみ」と「義」のゆえに神を賛美しましょう(7)。詩篇の喜びと崇敬は、神が王であることそして神は善であることの二つの真理によって支えられています。あなたは神が支配しておられることに信頼することが出来ます。これは良き知らせです!
祈り:主よ。あなたは統べ治められます。あなたは全宇宙の王です。あなたは賛美を受けるにふさわしいお方です。毎日、私はあなたを賛美します。
あなたの王にある希望
黙示録11:1-19
なぜ人生はこんなにも葛藤があるのでしょうか?なぜ無実の人々が苦難を受け続けているのでしょうか?それはいつまでもこのようなのでしょうか?私たちの苦難には終わりがくるのでしょうか?何か希望がありますか?将来はどのようになるのでしょうか?
今日の箇所で、私たちは、イエスが再臨し、この世の王国が私たちの神の王国、すなわち、「永遠に支配される(15)」メシアなるお方の御国に変革される時、将来がどのようになるのかについて垣間見ます。
イエスは神の国を宣言して来られました。それは「今すでに」という感覚と、「まだ、やがて」という感覚があります。
神の国の現在の現実性はイエスがご自身の御業によってなされたすべてのことによって示されました。神の支配と統治は悪の鎮圧によって示されるのです。神の国の開始は、たとえば、罪の赦し、悪霊の追い出し、病人の癒しなどによって見られます。
他方、神の国の将来の様相はイエスによって現されました。イエスは弟子たちに「御国が来ますように(マタイ6:10)」と祈るように教えました。イエスは「この世の終わり(13:39)」の収穫について語りました。神の国はイエスが再臨するまで完全にはわからないことがわかります。
今日の黙示録の箇所は神の国の完全な到来の直前に何が起こるかについて記しています。神の民は迫害されると同時に守られます。
ふたりの証人がいます(黙示録11:3)。旧約聖書の法制度は常に二人以上の証人を要求しました(申命記19:15、ヨハネ8:17)。イエスはいつもご自身の証し人を二人一組で遣わしました。
ふたりの証人はここでは多分モーセ(「水を血に変え、…あらゆる災害をもって地を打つ力を持っている」,黙示録11:6)とエリヤ(「雨が降らないように天を閉じる力」,6)です。「これら二人の預言者はこの地のすべての人々の良心を刺したので、彼らは自分たちの罪を楽しむことを不可能にしたのです(10,MSG訳)」
ふたりの証人は1,260日(42か月あるいは3年半)預言しました。これは多分、イエスの降誕と再臨の間の期間を象徴しているのです。
世の終わりの直前に、彼らは獣に殺されます。彼らの体は「大きな都の大通りに(8)」横たえられます。大きな都とはすなわちお、バビロンあるいはローマであり、「ソドムやエジプト」という象徴的な名で記されています。「その都で十字架につけられた(8)」とはエルサレムを指しています。
非常に短い間(「三日半の間」,9)すべての人々が彼らの死をほくそ笑んで眺めます(10)。それから神は彼らを引き上げ、「神のいのちの息が彼らに入ります。彼らは自分の足で立ち、すべてのほくそ笑んで眺めていた者たちは死に脅えます。(11,MSG訳)」そして、彼らは最後の審判のために天に引き入れられます(12-13)。
これは第七のラッパが鳴り響く時です。それは三重に並んでいます。第一に神の国が最終的に完全に到来することです。第二に教会が完成することです(「二十四人の長老」,16)が王を礼拝します。顔を地に伏して彼らは神を礼拝して言います。
「私たちはあなたに感謝します。あぁ、神よ。統べ治める力あるお方。
あなたは今おられ。あなたはかつておられました。
あなたはご自身の偉大な力を持って、
そして統べ治められました!」(17,MSG訳)
第三に、最後の審判が始まります(18)。破壊者たちが破壊されるのです。神は「預言者たち、聖徒たち」そして「小さい者も大きい者も」報いを与えるのです。
黙示録においてそれまでのように、これらの描きは象徴です。モーセとエリヤ、ふたりの証人、は最後の審判の前にある反対と苦難に遭う人々に大きな勇気と大きな力の表象となっています。
これは、イエスの最初の到来と第二の到来の間に生きているあなたが期待すべき現実なのです。神の国と「獣」の国との間には葛藤があるのです。しかし、それは最後の結果をあなたが知っている葛藤です。
あなたの葛藤は終わりが来ます。無実の者がもはや苦難を受けることはありません。将来には大いなる希望があるのです。イエスは帰って来られます。イエスは永遠まで統べ治めます。
祈り:主よ。やがてある日、この世の王国が私たちの主、キリストの王国になることを、そして、あなたが永遠に統べ治めてくださることを感謝します。
あなたの王を信頼する
エズラ4:6-5:17
あなたは今まで、あなたの上司や他の権威ある誰かに、公平ではない方法で、正しくない非難を受けたり、批判されたことがありますか?
あなたは今まで、地上自治体や職場の上司やその他の権威を持つ人によって、神の御業が邪魔されたり、反対によって止められたり、感じたことがありますか?
人間の指導者は強力です。そして彼らは自分たちの権力を良いことにも悪いことにも使うことが出来ます。アルタシャスタ(アルタクセルクセス)はペルシャの王でした(4:7)。彼は、「恐ろしい手紙」の一通として書かれた手紙を受け取りました。それは神の御業に反対する者たちからの手紙でした。それは、へつらいと、半面の事実と、嘘に満ちたものでした。
書き手はあたかも王を本当に手助けしているかのように響くようにして書きました。「王にお知らせいたします。…(12-13)」そこにはエルサレムが反逆の邪悪な都市であるかのように描かれていました。今も昔も、金銭は過度の力を持っていました、そして「彼らはみつぎ、関税、税金を納めなくなるでしょう。そうすれば、王の収入に損害を与えることになりましょう。(13)」という言葉は強力でした。それは王が反逆の邪悪なこの都市によって「はずかしめ」を受けることを示唆していました(14)。その結果は神殿とエルサレムの再建作業は停止されることになったのです(24)。
もし、あなたがそのような敵対心を受ける側に立ったなら、脅威を感じている人々(22)から「非難(6)」の手紙を受け取り、仕事を止められた(21)のはあなただけがではないということを知り、励ましを受けましょう。もし神が計画の背後にあるなら、そのような反対を成功させる者は最終的にはだれもいないことを私たちは知ります。しかしながら、それは物事を停滞させることができ、一時的に働きをとどめることがあるのです。
究極的には、このような非難は成功しません。別の王が立てられ、「しかし、神はご自身の眼を指導者に留められた(5:5
MSG訳)」と私たちは言われるのです。
好意的な報告がダリヨス王に送られました。そこには、神殿を建設し完成させたイスラエルの偉大な王(11)とバビロンのクロス王(13)によって許可が与えられたことが言及されていました。
究極的にはあなたは神の統治と支配に信頼することが出来ます。「王の心は主の手の中にあって、水の流れのようだ。
みこころのままに向きを変えられる。(箴言21:1)」あなたの究極的な信頼を人間の指導者においてはなりません。あなたの王である神に信頼を置きなさい。
人間の指導者は来てまた去ります。ある者は良く、ある者は悪いのです。しかし、主は究極的に歴史を支配しておられます。
祈り:主よ。すべての真実な王制は究極的にはあなたの王制に集約されますことを感謝します。あなたは私の神、私の王です。私があなたの王国が私のコミュニティーに町に国に到来するのを見ることが出来ますように。アーメン。
H.K