2019年7月18日

第199日

あなたへの神の愛を感じる方法

人の心からの深い渇望を描いた「フィール(Feel)」はロビー・ウィリアムズの歌ですが、「私はただ本当の愛を感じたい(I just wanna feel real love)」という歌詞があります。神はあなたに、あなたのための神の愛を感じて欲しいと願っておられます。神はあなたにご自身の愛をあなたの心に受け入れて欲しいのです。あなたは神の愛を今日、新しい方法で受け取ることができます。

私は、孫が2歳だった頃、その孫に父親の愛を感じて欲しいと願ったことを覚えています。孫は両手を指し伸ばして、「パパ、だっこ」と言いました。

息子はその子に手を伸ばして彼の腕の中に抱き寄せました。そしてキスをして、彼を抱きしめました。父親の腕の中に抱き寄せられるのは素晴らしいことです。そして、神の御手があなたを包むことは比較のしようがないくらい大いなることです。神の愛の経験をこれは描き出しています。

あなたは神は私たちを十字架を通して愛してくださっていることを知っています。「しかし私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死んでくださったことにより、神は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられます。(ローマ5:8)」私たちは聖霊を通して神の愛を経験します。「私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。(5:5)」

聖アウグスチヌスは次のように見ています。「聖書は全巻にわたって、ただ神の愛を告げるのみ。」ラニエロ・カンタラメッサ神父は書いています。「その他のすべてのメッセージを支持し説明するメッセージとはこれです。神の愛は聖書の中にある創造、受肉、贖罪など、すべての「なぜ？」の答えです。もし、聖書の中に記されているすべての言葉を一言に置き換えることが出来るとすれば、海のとどろきよりも力強い、「父はあなたを愛している！」(ヨハネ16:27)という大声の叫びでしょう。神が聖書の中で成し、言ったすべては愛です。神の怒りでさえ、愛にほかなりません。神は愛です！」

神の愛は大きく、一人ひとりに

詩篇86:11-17

あなたが神の愛の大きさを知る時、あなたの応答として礼拝するのです。「わが神、主よ。私は心を尽くしてあなたに感謝し、とこしえまでも、あなたの御名をあがめましょう。(12)」

ダビデは人格を持つ神が、一人ひとりを愛して、気にかけてくださることを知っていました。ダビデは「それは、あなたの恵みが私に対して大きく(13a)」と記しています。ダビデのように、あなたは神の「愛する、愛する子ども！(16,MSG訳)」なのです。

それは神の愛の本質です。「あなたは、あわれみ深く、情け深い神。怒るのにおそく、恵みとまことに富んでおられます。(15)」ダビデは祈ります。「あなたが私をどれほど愛しておられるかを見せてください(17,MSG訳)」

ダビデは「心を一つに(11b)」神の愛の光の中で祈りました。ダビデは、自分自身を完全に神にささげることを通して、神の愛に応答したかったのです。

祈り：主よ。あなたはあわれみ深く、情け深い神。恵みとまことに富んでおられます(15)。あなたが私に向けてくださる愛はとても大きく、また個々に向けられたものであることを感謝します。どうか私の心を一つにしてください。

神の愛が示され溢れて

ローマ4:16-5:11

神があなたを本当に愛していると信じていますか？神の愛はあなたをがっかりさせることは決してありません。神はあなたを愛することを決して止めることはありません。たとえあなたが失敗しても、それよりも神の愛は大きいのです。そして神はその愛をあなたの信仰によって受け取って欲しいと願われるのです。

多くの人々が考えるのとは逆に、神はあなたを愛しています。そして、あなたに命を与えたいと願っておられます。神は「死者を生かす(4:17)」のです。神はイエスを死からよみがえらせ、やがてキリストに会って死んだ者は皆、同じように復活の命を与えてくださるのです。それまでの間も、イエスは「わたしが来たのは、羊がいのちを得、またそれを豊かに持つためです。(ヨハネ10:10)」と言いました。

パウロはさらにアブラハムの信仰を語ります。アブラハムは彼とサラの間に子をもうけるという神の約束を信じました。それは人間的には不可能と思えることでした。

私たちはアブラハムについて次のように知ります。「彼は、不信仰によって神の約束を疑うようなことをせず、反対に、信仰がますます強くなって、神に栄光を帰し、神には約束されたことを成就する力があることを堅く信じました。(4:20-21)」言い換えれば、アブラハムは信仰によって義と認められたことを、パウロは繰り返して指し示しているのです。

そして、それはアブラハムだけでなく私たちにもそうなのです。「すなわち、私たちの主イエスを死者の中からよみがえらせた方を信じる私たちも、その信仰を義とみなされるのです。(24)」あなたもまた、信仰によって義とされるのです。「犠牲となったイエスは私たちを神に添わせる。神との正しい位置に据える。(25,MSG訳)」

次にパウロは、この事実の驚くべき結果について話題を移します。「ですから、信仰によって義と認められた私たちは、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。(5:1)」あなたは主の臨在への「アクセス権を得た(5:2,MSG訳)」のです。あなたは主に近づき、毎日話しかけることができるのです。そして、あなたと主との間にはなんら隔てがないことを知るのです。

「ここからが佳境だよ！私たちは問題に取り囲まれていても、賛美の声を高らかに叫び続けるのです。(3,MSG訳)」私たちは患難さえも喜べるのです。「それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。(3-5)」

神の愛があなたの最も深い内なる心に溢れました。この神の愛の体験は深く、私たちを圧倒します。それはあなたが神の愛を感じるように助けてくださる聖霊のいつもながらの働きなのです。もし、あなたが、あなたの最も深い内なる心に聖霊が満ちてくださるこの体験を持ったことがないのなら、今、単純に神に満たしてくださるように願い求めることをお勧めします。

パウロはさらに神の愛について話を続けます。パウロはあなたがイエスに反抗していた時でさえ、神はあなたのためにイエスを死に渡してくださったというのです。「しかし私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死んでくださったことにより、神は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられます。(8)」

愛の本質とは与えることです。贈り物の値打ちが高ければ高いほど、受け取る者は、自分にはそれを買い取る価値がないことをより一層知ることになります。神の愛はそのような愛です。

これが神があなたを愛していることをいかに知るかということです。父なる神は、抱いておられたご自身のひとり子を手放して十字架に送ることを許されました。私たちは神から離れた罪人でしたから、私たちが自分の努力によっては獲得することができないのですが、イエスは私たちに代わって死んでくださったのです。神はご自身のひとり子を出し惜しみすることはありませんでした。神はそれほどまでにあなたを愛しておられるのです。

それほどにまで神があなたを愛しているのであれば、あなたの将来が守られていることは確かです。「もし敵であった私たちが、御子の死によって神と和解させられたのなら、和解させられた私たちが、彼のいのちによって救いにあずかるのは、なおさらのことです。(10)」

祈り：主よ。あなたは私に代わって死んでくださるほどに私を愛してくださいました。私は聖霊によって私の心があなたの愛で満たされるようにもう一度願い求めます。どうかあなたの深い愛を感じることができますように。

神の愛と嘆き

アモス6:1-7:17

あなたは神の怒りは愛そのものであることをご存知ですか？この箇所に私たちはその見本を見るのです。神の怒りは「ひとり悦に入った」指導者たちに向けられました(6:1)。

「あぁ、豪奢な生活をしている者たちよ、
皆が自分にかしずいてくれると思っている者たちよ！
あぁ、今日一日だけを生きようとする者たちよ、
他人の行く末を意に介さない者たちよ！
あぁ、遊び人の男、女たちよ、
自分たちのために開かれるパーティーのことしか頭にない者たちよ！
あぁ、気持ちよくなること、「痛みのない生活」に溺れる者たちよ、
「しわのない生活」見た目ばかりを気にする者たちよ！
彼らは自分たちの国が荒廃に向かっていようと、そんなことはお構いなしだ。(4-6,MSG訳)」

彼らは人生の良いものを楽しんでいるというより（それそのものは罪深いことではありませんが）むしろ、神の民に与えられた立場について気に掛けることをしていないのです。神は高ぶりと傲慢を嫌います(6,8)。その高ぶりや傲慢とは、神が私たちを愛してくださり、私たちが神を必要としていることに感謝することを忘れ、神が自分たちを愛してくださったように他者を愛するという経験にとどまることから離れてしまうことです。

もし王たちが国が荒廃していくことを憂えて、神の民を愛するなら、神は王を愛します。

アモスは人のことを気にかけ、行動を起こした人物の手本です。彼は人々をとりなしました(7:1-6)。

アモスはごく普通の人でした。「私は預言者ではなかった。預言者の仲間でもなかった。私は牧者であり、いちじく桑の木を栽培していた。ところが、主は群れを追っていた私をとり、主は私に仰せられた。『行って、わたしの民イスラエルに預言せよ』と。(7:14-15)」

神はただ不法がはびこることに満足できませんでした。神はそれ以上にご自身の民を愛されます。神はアモスを起こし、彼らがしていることの行く末を警告し、ご自身の道に立ち返るように彼らに呼びかけられたのです。

アモスのように、祈りましょう。そして私たちの国のためにとりなしましょう。

祈り：神、主よ。どうぞお赦しください(2)。あなたの偉大な愛によって、私たちをあわれんでください。あなたは教会を愛し、また死からいのちに移す力(ローマ4:24)をお持ちであることを感謝します。主よ。私たちはあなたがさらにあなたのことがに耳を傾ける人々が興されますようにと祈ります。そして彼らに勇気と力と愛をもって語ります。アーメン。

H.K

References

St Augustine, De Catechizandis Rudibus 1,8,4; PL 40, 319, quoted in Raniero Cantalamessa, Life in Christ (Liturgical Press, 2002) p.7.

Raniero Cantalamessa, Life in Christ, (Liturgical Press, 2002) p.7.

Robbie Williams and Guy Chambers, ‘Feel’, from Escapology, (Chrysalis, 2002)