腕前を上げる方法

私が通っているスカッシュのクラブには、よく世界的なトップ・スカッシュ選手が練習に来ます。私が初めて世界的な高いレベルの試合を近くで見た時のことをよく覚えています。その選手は、私がよく対戦するグループメンバーの息子で、そのころは世界レベルの11位にランキングされていました。その彼が、世界レベル2位の選手と練習するためにクラブにやって来たのです。

私たちは皆、驚きをもって観戦しました。それは、今まで見たこともないようなもので、実に、私たちがしていたのとは別物の「スカッシュ」の試合でした！

そのような試合を見ることによって、私たちは腕前を上げることが出来ました。突然のように、対戦相手が打ってくるボールを実際に打ち返すことができるのだということが分かったのです。ボールを打った後、すぐにコートの中央に戻ることがどれほど大切なのかということも分かりました。彼らがボールを打つことがどれほど深いかも見ました。彼らが避けるようなショットについても気づきました。

私たちがそのあとでコートに行くと、自分たちが上達していることが分かり驚きました。もちろん、一流選手には及びもつきません。しかし、彼らのお手本によって触発されたことで、それまでより、もっと上手くゲームすることが出来るようになったのです。

クリスチャン生活に当てはめると、同じようなパターンがあるのを見出します。例えば、私は19年間サンディー・ミラーと共に労する特権がありました。サンディーの生活を見ること、彼の説教を聞くことを通して、いつもそのお手本から触発されたのです。たとえお手本のレベルに到達しなくとも、腕前を上げることを期待することができるのです。

クリスチャンはイエスを信じ、イエスに信仰を置き、イエスを知り、「キリストにあって」生きる人です。そして、お手本に従う人でもあります。

人類の歴史の中でキリストよりも良いお手本を示す人はありません。パウロは記します。「私がキリストを見ならっているように、あなたがたも私を見ならってください。(1コリント11:1)」

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あなたの人生のお手本

箴言20:5-14

あなたの生き方は他者に影響を及ぼします。あなたは他者をお手本として見ます。他者はあなたをお手本として見ます。それは、あなたが好むと好まざるによらず起こることです。

そのことがどこよりも当てはまるのは親と子の関係です。私は父親が変わったところがたくさんあることをよく知っています。私はそれらを引き継いでいるように思えます。もちろん、両親はまた真剣にお手本を見せてくれました。「正しい人が潔白な生活をするときに、彼の子孫はなんと幸いなことだろう。(7)」

誠実に人生を送る両親は子どもたちにとって大きな祝福です。ビリー・グラハムは言いました。「誠実は私たちが一緒の生きていく道を繋ぐ接着剤である。私たちは常に、傷のない誠実さを保ち続ける努力をすべきである。富が失われても何も失われることはありません。健康が損なわれたら、何かを失うかもしれません。性格が損なわれたら、すべてを失います。」

イエスを離れては誰一人として完全な人生を生きることはできません。「私たちの周りにいる誰がいつも勤勉で正直であることを信頼できるだろうか？(9,MSG訳)」それにもかかわらず、私たちは皆、良い手本である人生を生きることを追い求めることができるのです。

両親ははお互いに愛と忠誠を示し、忍耐と尊敬をもって互いに接し、恵みとともに不一致を解消し、困難な時に相手を支え、他の人々との間の不適切な関係に引き込まれることがないようにすることが必要です。「多くの人は自分の親切を吹聴する。しかし、だれが忠実な人を見つけえよう。(6)」

あなたがお手本とすることができる他の領域は、他の人々の考えから引き出すことによります。「人の心にあるはかりごとは深い水、英知のある人はこれを汲み出す。(5)」

私は、アルファのスモールグループの中で、ホストがグループの人々の中から考えを掘り起こすときに。この節をしばしば思い出します。これは、良い会話を促進する技術です。熟練したインタビュアーは、インタビューを受ける人から「深い水」を上手く汲み出すのです。

それは両親が自分たちの子どもたちのための特に大切な務めなのです。そして、友人同士にとってそれは大切です。人にはそれぞれ大きな深みがあります。熟練とはその深みに届き汲み出すことです。

祈り：主よ。他者にとって良き模範として生きることが出来るように助けてください。純粋、忠実、献身を表すことができますように。

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パウロのお手本

1コリント10:14-11:1

「人は見たことをするものだ。」とリーダーシップの一人者であるジョン・マックスウェルは記します。「言行一致しているリーダーの姿をついていく人々が見たり聞いたりするほど、それらの人々の一貫性や忠誠は大きくなります。彼らが聞くことを彼らは理解し、彼らが見るものを、彼らは信じるのです！」

パウロは、大いに尊大であると思えるようなことばを記しました。「私がキリストを見ならっているように、あなたがたも私を見ならってください。(11:1)」最初の半分の文章は、次の半分の文章に依存しています。パウロの手本は、キリストに彼が従っているか次第で見習う価値があるかどうかが決まります。パウロはそう言うのに十分な大胆さがあり、自分がしていることを信じていました。それ自体では見習うことは素晴らしいことです。

この節は「偶像礼拝を避けなさい。(10:14)」とコリントの人々に促すことで、この箇所を締めくくります。彼らは、キリストのからだと血に（聖餐式に）あずかる者として自分自身をきよく保つべきです(16)。これは私たちの一致の焦点です。「みなの者がともに一つのパンを食べるからです。(17)」

「私たちが祝福の杯を飲むとき、私たちはキリストの血、まさにその命にあずかることではなかったのですか？そして、一つのパンを私たちが裂いて食すことも同じことではなかったのですか？キリストのからだ、まさにそのいのちに私たちは合わされたのではなかったのですか？一つのパンのゆえに、多数である私たちは一つになるのです。キリストは私たちの内に寸断されたのではありません。むしろ、私たちは彼にあって一つになるのです。私たちはキリストを私たちの存在に縮小するというのではなく、キリストがご自身の存在を私たちに増し加えるのです。(16-17,MSG訳)」

たとえ、あなたが自由であっても、つまり「すべてのことは、してもよい(23)」のであっても、どのように私たちが行動するのかとても注意深くあるべきです。なぜなら「すべてのことが徳を高めるとはかぎりません。(23c)」「私たちは良くいきたいのですが、私たちの最初の努力は他の人々の人生をよくすることを助けるべきです。(24,MSG訳)」

あなたはキリストにあって驚くべき自由があります。しかし、あなたはこの自由を他者の益となるように、そして、神の栄光のために用いるべきです。「こういうわけで、あなたがたは、食べるにも、飲むにも、何をするにも、ただ神の栄光を現すためにしなさい。(24,MSG訳)」

私たちが為すすべてのことは「神の栄光のため」であらねばなりません。あなたの人生のすべての目的は神の栄光と、他者にとっての善をを追い求めるために、あなたの自由を用いるべきです。

これが、使徒パウロが自分の人生をどう導いたのかということです。と同時に、パウロは「人々が救われるために、自分の利益を求めず、多くの人の利益を求め、どんなことでも、みなの人を喜ばせ」ようとしたのです(33)。これが彼が書き記した事柄の文脈です。「私がキリストを見ならっているように、あなたがたも私を見ならってください。(11:1)」

祈り：主よ。イエスのお手本を与えてくださり感謝します。パウロがしたようにあなたのお手本に見習うことができますように。主よ。私がすることは何でも、神の栄光のためにすることができますように。

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リーダーたちのお手本

2歴代5:2-7:10

私たちは皆、お手本になるように召されています。しかしながら、ある人々は特別な責任を持っています。神の民は世界に対するお手本になるように召されたのです。彼らは神によって特別な祝福を与えられました。そして、彼らの良い評判に他の国々が心ひかれてお手本になるように召されたのです。その結果、全世界からの人々が主を知るようになるためです。(6:32-33,MSG訳)

エルサレムは、特に「わたしの名(6)」のためにお手本として選ばれました。神はまた、主の民イスラエルを統治するためにダビデとソロモンを手本として召されました(6:6-7:10)。

しかし、他のリーダーたちもまたお手本として導く責任を持っていました。レビ人たちは特に神殿の礼拝における役割にリーダーシップを持ちました(5:2以降)。ラッパを吹き鳴らす者、歌うたいたちもリーダーシップの役割を持ちました(5:13)。

彼は他の人々に神の偉大さを告げ、感謝をもって礼拝しました。ソロモンの奉献の祈りは、イスラエルがしばしばこの役割に失敗したことを表しています。彼は何度も、彼らが引き返した時に彼らを赦してくださるように神に祈りました(21,25,27,30,39)。

ソロモンが祈ったあとで、「イスラエル人はみな、火が下り、主の栄光がこの宮の上に現れたのを見て、ひざをかがめて顔を地面の敷石につけ、伏し拝んで、『主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで』と主をほめたたえた。(7:3,MSG訳)」

今日、新しい契約のもとで、私たちは神の宮です(1コリント6:19)。ジョイス・マイヤーはこう記します。「神はご自身の栄光を私たちの内に、そして私たちを通して、ソロモンの日に目に見える神殿にご自身が為したのと同じくらい劇的に表したいと願っておられるのです。神の栄光があなたの人生に顕される時、他者はあなたを見て言うでしょう。『ワォ！あなたが仕える神はなんと偉大なんだろう！』なぜなら、あなたへの神の善の力が、彼らの目に明らかだからです。」

祈り：主よ。あなたが、私の内に、私を通してあなたの栄光を現わしたいと願っておられることを感謝します。今日、あなたの聖霊で私を満たしてください。そして、イエスのお手本に倣うことができるように助けてください。そして私が他者にとってのお手本となることができますように。アーメン。

H.K

References