Tokyo Chapel

2019年8月25日

第237日

強い家族

ある忙しい父親が、彼の幼い娘を遊ばせたいとその方法を思案していました。彼は雑誌に載っていた世界地図のページを幾つかにちぎって部分に分けました。彼はその断片をジグソーパズルのピースに見立てて、その子に与え、世界地図を完成してごらんと言って、仕事に戻りました。

あっという間に彼女はそれをやり遂げました。彼はあまりにも早く彼女が出来てしまったのでとても驚きました。彼はどうやってこんなに速くできたのかを尋ねると、彼女は答えました。「お父さんがくれた雑誌の世界地図のページの裏に男の人と女の人の絵が載っていることに気づいたの。だから、もし、男の人と女の人をもとに戻せば、世界が元通りになるって思ったのよ。

結婚と家族生活は大いに重要です。それらは神の自然の摂理の一部です。そして社会基盤の根幹を支える命です。教皇ヨハネ・パウロ二世は、家族はたえず社会の「基盤」であり、社会を「育てる」とかつて語りました。

ニッキー&シラ・リー夫妻は結婚と家族生活を自分たちの生活で強めることを探究しました。彼らの開発したコースは、彼らの著書である「マリッジ・ブック」や「ペアレンティング(子育て)ブック」とともに、私たち自身の地域教会の何千という人々にインパクトをもたらし、今では世界中の国々で用いられています。

最近、ある国の政府高官がニッキーとシラに言ったそうです。「強い社会は強い家族に依拠している。そして強い家族は強い結婚に依拠している。私たちがあなたがたの働きに関心を寄せているのは、それが理由だ。」

聖書は家族生活について多くを語っています。それは実際の家族だけではなく、「神の家族」として新約聖書に見られる、教会の一部である私たちクリスチャンについてもです。


子どもたちと次世代

詩篇102:18-28

すべての世代は未来について考えることと未来についての計画を立てる責任を持っています。私たちは自分たちの世代に起こる事柄だけでなく、次世代について関心を持つべきです。詩篇の作者は次世代に関心を寄せました。「次のことが、後の時代のために書きしるされ、新しく造られる民が主を賛美しますように。(18)。」

イエスはすべての世代のための鍵です。興味深いことに、ヘブル人への手紙の作者はこの詩篇の25-27節を引用して、イエスに適用しています(ヘブル1:10-12)。「イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも、同じです。(ヘブル13:8)」神は「大昔に地の土台を据えました。そして天さえも自作しました(詩篇102:25,MSG訳)」イエスはそこに永遠におられます。「一年、一年、年を重ねるにつれて、あなたは新品同様になるのです(27,MSG訳)。」

詩篇は次世代への希望をもって締めくくられます。「あなたのしもべたちの子どもは良い地に住むようになり、彼らの子どもはあなたと共に家でくつろぐだろう(28,MSG訳)。」

これは希望です。祈りです。さらに広がるための約束です。すべての人々は自分自身の人生に対して責任を持っているので、神は人々を家族として取り扱ってくださる感覚があるのです。私たちは、自分たちの子ども、孫、さらに子孫が神の臨在の内に生き、神の前に立つことが出来るという希望を持つことができ、祈ることができ、信じることができるのです(28)。

祈り:主よ。私は自分の家族と教会の中にいる家族のために祈ります。私たちがあなたの臨在の中に生き、私たちの子どもたちが、知り、愛し、仕えることにおいて成長し、あなたの前に建て上げられますように。


家族と家庭

1コリント16:5-24

オーストラリア、シドニーにあるヒルソング教会には「おかえりなさい」という大きな看板が掲げられています。主任牧師であるブライアンとボビー・ヒューストン夫妻は教会にやって来る人を皆歓迎し、愛し、もてなします。それは私たちが自分の家にやって来たお客さんをもてなすようにです。

私たちは、この新約聖書の家庭のような教会の情景の記憶を取り戻す必要があります。もちろん、初代教会のクリスチャンたちは教会堂を持っていませんでした。彼らは家に集ったのです(19)。パウロはコリントの人々に書きました。「もし、テモテが現れたら、彼に良くしてやってください。彼がすっかりあなたがたの中でくつろぐことができるようにしてください。(10,MSG訳)」

教会は神の家族です。神は私たちの父親です。パウロは教会全体を家族として見ています。彼は他のクリスチャンについて「兄弟姉妹(15)」として語っています。教会とはあなたが所属する組織ではありません。あなたが一員である家族なのです。

パウロは独身で、彼には自分の妻や子どもたちはいませんでした。その彼がコリントの人々を愛し、自分の家族のように見ているのです。パウロは彼らと時間を費やすことによって霊的なリフレッシュを見出しました(17)。パウロはこの書簡の締めくくりに、「私はあなたがたを皆、愛します。(24,MSG訳)」と言います。パウロは彼らに「主を愛する(22)」ことを望み、お互いに愛し合うことを願いました。彼はこの愛を挨拶の言葉の中に表現しました。「聖なる口づけをもって、互いにあいさつをかわしなさい(20)。」

これは単なる「素敵な理論」ではありません。それはとても個人的です。パウロは彼らを見ることを切望しています。パウロは彼らが自分を「助ける」だろうことを知っています(6)。彼は短期間彼らとともに過ごすことだけを願っていたのではないのです。「主がお許しになるなら(7)」、彼はもっと長く滞在するつもりでした。この書簡に託したパウロのメッセージは彼の愛から流れ出ています。そして教会の中の人々に関心が向けられています。パウロは「いっさいのことを愛をもって行いなさい。(14)」と彼が書き記した時、同時に彼はそれを実践していました。

パウロがすぐに行かなかった理由は、ただ「働きのための広い門が私のために開かれており、反対者も大ぜいいるからです。(9)」と述べています。それは、神はどんな時も、私たちが期待すべき「良い働きのための機会の扉を大きく」開けているようであり、同時に「反対が雨後のタケノコのように急成長」しているようでもあるようです(9,MSG訳)。

パウロは続けてテモテについて語ります。パウロは別の箇所でかれを主にある息子(4:17)と呼んでいます。そして、パウロは彼の「兄弟アポロのこと(16:12)」に言及し、「ステパナの家族(15)」について話続けます。新約聖書から分かることは、当時家族の者がそろって回心してバプテスマを受けることは極めて普通のことであったということです。

私たちはまたこの箇所でも結婚した二人が働きに加わっていた例を見ます。アクラとプリスカは自分たちの家で教会をしていました(19)。ここでは、アクラの名が先に記されています。他のほとんどの箇所ではパウロはプリスカの名を先に記しています(ローマ16:3参照)。彼らは教会を一緒に運営していたことを明らかです。

家族なる教会はパウロのような独身者や、プリスカとアクラのような結婚したカップル、そしてステパナのようなすべての家族の構成メンバーによって立て上げられていました。私たちも皆が一緒に神の家族を立て上げましょう。

パウロが書いたことは私たち皆に適用できます。「あなたの目を開きなさい。あなたの確信をしっかりと握りなさい。あなたが得たすべてのものを与えなさい。毅然としなさい。そしてやめることなく愛しなさい(1コリント16:13-14,MSG訳)。」

祈り:主よ。私たちが独身であろうと既婚であろうと、私たち皆が神の家族の一部として豊かさを生き生きと経験し、互いに愛し合うことが出来ますように。


親と子と

2歴代24:1-25:28

良い子育ては人生の大きな利得です。ヨアシュの父は、彼がまた乳飲み子の時に死に、彼は七歳で王になりました。彼の母は「祭司エホヤダによって教育され、訓練される(2,MSG訳)」ことを的確にしました。彼は明らかに良い教育を受け、彼は「エハヤダが生きている間は神を喜ばせることをした(3,MSG訳)」のです。ヨアシュは「息子も娘も(3,MSG訳)」その家族としてもうけました。

神はダビデと彼の「家族」に対する祝福を約束されました。王位は家系に沿って継承されました。しかしながら、神の愛は無条件であっても、各人それぞれがこの愛にどう応えるかという責任があったのです。「モーセの書」(多分、旧約聖書の最初の五書、「律法」として言及されている)は「父親が子どものために殺されてはならない。子どもが父親のために殺されてはならない。人が殺されるのは、自分の罪のためでなければならないからである。」という事実を支持するように引用されました(25:4)。(「私たちは自分たちの罪のために各々個人的に支払いをする」,MSG訳)

私たちがここで、この原則が適用されたのを見ます。ヨアシュの出だしは良かったのです。彼は「主の目にかなうことを行った(24:2)」のです。彼は「主の宮を新しくすることを志し(4)」全ての人々が賛同して献金し「すべてのつかさたち、すべての民が喜んで、それを持って来て、箱に投げ入れ、ついにいっぱいにした(10)」のです。「こうして、仕事をする人々は仕事をし、彼らの手によって、細工物の修復がされた。彼らは、神の宮を元のとおりに建て、これを堅固にした。(13)」(礼拝のための建物は大事であり、皆が協力するなら立て直すことができるのです。)

悲しいことに、ヨアシュの治世の終わりは良くありませんでした(17-27)。始めが良いだけではなく、終わりが良いことが大切です。

悲劇的なことは同じパターンが彼の子、アマツヤにも繰り返されました。彼は始めは良かった(25:2)のですが、終わりは良くありませんでした。彼は「高ぶり、誇って(19)」、「主から離れた(27)」のです。

祈り:主よ。私たちが良い終わりを見せることのできる手本となることができますように。家族生活が、私たちの社会が連綿と育てられる基盤と再びなることができるように私は祈ります。結婚の衰退を逆転させ、強い家族が回復されますように。アーメン。

H.K

References

ニッキー&シラ・リーNicky & Sila Leeは4人の子をもうけ、40年以上の結婚生活を経ました。 夫妻は英国ロンドンのホーリー・トリニティー・ブロンプトン教会のスタッフです。彼らは何千もの結婚および家庭生活の講演を行ってきました。「マリッジ・ブック(The Marriage Book)」や「ペアレンティング・ブック(The Parenting Book)」の著者であり、マリッジ・コース、結婚準備コースやペアレンティング・コース(小学生以下およびティーン・エイジャー)の考案者です。詳細はウェブ(英語)で。 www.themarriagecourses.org

Pope Jean Paul II, Familiaris Consortio © Copyright 1981 Libreria Editrice Vaticana. http://w2.vatican.va/content/john-paul-ii/en/apost_exhortations/documents/hf_jp-ii_exh_19811122_familiaris-consortio.html