2019年2月4日
第35日
良いリーダーの7つの特徴
「リーダーシップとは影響である」とジョン・マックスウェルは記しました。(彼は創設した団体を通じて全世界の100万人以上のリーダーを訓練しました。)社会学者によれば、とても内向的な人であっても一生の間に10,000人の人々に影響を与えているということを彼は指摘します。
ある意味で、リーダーはただ一人です。今日の新約聖書の箇所で、イエスは「人生を導くリーダーはただ一人、…それはキリスト(マタイ23:10,MSG訳)」と言いました。他方、すべてのクリスチャンは他の人々が手本として見るという意味において、リーダーに召されています。あなたは異なる方法で他者に対して影響を持っているのです。他者に影響をもたらすように神に召されたということは、大いなる特権です。しかし、それには大きな務めが伴います。
確信
詩篇18:25-36
ダビデは確信を持つリーダーでした。しかしながら、それは自分に対する確信ではなく、神に対する確信です。「あなたによって私は軍勢に襲いかかり、私の神によって私は城壁を飛び越えます。(18:29)」ダビデは次のような神の助けが必要であることを知っていました。
- 守り
「主はすべて彼に身を避ける者の盾(30)」「こうしてあなたは、御救いの盾を私に下さいました。(35)」 - 力
「この神こそ、私に力を帯びさせて私の道を完全にされる。彼は私の足を雌鹿のようにし、私を高い所に立たせてくださる。(32-33)」 - 訓練
「戦いのために私の手を鍛え…(34a)」私は1992年にこの箇所を読んだとき、毎回のアルファを始める前にリーダー(スモールグループのホストやヘルパー)を訓練することに必要性を認識しました。 - 導き
「あなたは私のともしびをともされ、主、私の神は、私のやみを照らされます。(28)」「神、その道は完全。主のみことばは純粋。
(30)」
祈り:主よ。あなたの助けが必要です。あなたの守り、力、導きを求めて祈ります。あなたの完全な道へと導いてください。
品性
マタイ23:1-39
イエスは「おまえたち蛇ども、まむしのすえども。(23:33)」と厳しい言葉で当時の宗教家たちを糾弾しています。この言葉に人々はのけぞるようなショックをうけたことでしょう。現代の「律法学者とパリサイ人」に対するイメージと当時の人々が受け取っていたイメージとには大きな差があります。彼らはとても尊敬され、敬意を払われる人々だったのです。
律法学者とは法律家です。彼らは律法を継承し解釈しました。彼らは行動を裁く権威をもっていたのです。彼らは一通りの学びの後に任命されました。彼らは聖書のエキスパートなのです。彼らは周りに集まって来る学生たちの教師でした。
パリサイ人は信徒的立場にありました。彼らの多くは中流階級でした。(サドカイ人はそれとは違ってもっと貴族階級でした。)彼らはその敬虔さのゆえに尊敬されていました。彼らはしばしば祈り、断食しました。彼らは礼拝に出席し、定まった献金をしました。彼らは「真面目な、道徳的生活」を導きました。彼らは社会に対して大きな影響を持っていたのです。彼らは一般人から尊敬の念を受けていたのです。
それでも、イエスは彼らを偽善者と非難しました。「彼らは口先ではうまいこというが、そう生きてはいない。彼らはそれを自分たちの心にもたらしていないし、その行動を通して生きていない。それは見かけ倒しの張りぼてだ。(3,MSG訳)」
イエスの7つの「わざわいだ」という嘆き、は良い影響をもたらす人の7つの品性を私たちが望むようにチャレンジします。
- 誠実さ
イエスは「言うことは言うが、実行しない」と宗教家たちの偽善を責めました(3-4)。イエスは言います。「彼らは重い荷をくくって、人の肩に載せ、自分はそれに指一本さわろうとはしません。(4)」誠実さとはその逆であなたが演説したとおりに実行すること、そして、人に対して課した言葉で、聞いた人に罪責感や重荷を感じさせて気を重くさせるよりも、そのとおりに実行することで言った内容を確かにすることを意味します。 - 確かさ
イエスは彼らがうわべの事柄に終始していることを責めました(5-7)。イエスは彼らに言います。「彼らのしていることはみな、人に見せるためです。(5a)」しかし、肝心なことは、誰も見ていないところがあなたが何をしているかです。イエスはあなたの神との「秘密の」生活について語っているのです。神との確かなプライベート生活を開発していくことを追及していきましょう。 - 謙遜さ
イエスは肩書や人に認められることを愛することに対して警告しています(8-11)。あなたが「重要な地位」「人々からのおべっか」そして、何らかの肩書を与えられることによってそそのかされないように、自分自身を守るべきです(6-7,MSG訳)。このような誘惑ですが、イエスはこうも言いました。「だれでも、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされます。(12)」自分自身を高めるよりも、いつもイエスを高めることを追い求めましょう。 - あわれみ
イエスは宗教家たちが、人々の道につまづかせる石を置いていることを責めました(13-15)。イエスは言います。「おまえたちは人々から天の御国をさえぎっているのです。自分も入らず、入ろうとしている人々をも入らせません。(13)」リーダーはそれとは逆の精神を持つ必要があります。すべての人を歓迎し、開く人です。イエスはあわれみの手本を示されました。イエスは言います。「ああ、エルサレム、エルサレム。…わたしは、めんどりがひなを翼の下に集めるように、あなたの子らを幾たび集めようとしたことか。」(37)。 - ビジョン
リーダーには大きなビジョンが必要です。イエスは宗教家たちの狭量さとけちさ加減を責めました(16-22)。「ちまちま言うな、ばかばかしい!(19,MSG訳)」彼らは木を見て森を見ることができませんでした。あなたは大切な事柄に思いを注ぐことが必要です。神のビジョンのために祈りましょう。そして、横道にそれないようにしましょう。神に頼らなければ不可能な大きなビジョンが与えられるように求めましょう。 - 焦点
になることを避けましょう。イエスは言います。「目の見えぬ手引きども。ぶよは、こして除くが、らくだは飲み込んでいます。(24)」それよりも、私たちは「律法の中ではるかに重要なもの、正義とあわれみと誠実(23)」に焦点を当てるべきです。正義のため、そして弱者のために戦い、あなたの家族や他の人々との関係に「誠実」を表していきましょう。 - 気前よさ
気前よさは、イエスが言い表した強欲や放縦の反対です(25-28)。彼らの内面の生活は外側の生活との大きな落差がありました。イエスはあなたにあなたらしくあるように召しておられます。内面と外側が一緒になるように(27-28)。
これらはとても高い基準です。達成するのは至難の業です。イエスの言葉は、ここで、「わざわいだ」の最高潮に達します(29-36)。それはイエスの口から出た最も強いことばの一つです。それらは普通の人々に語られたのではないことを知っておくことは重要です。イエスは「自分を高くする(12)」ことを追い求めるリーダーを痛烈に批判し「おまえたちは人々から天の御国をさえぎっている(13)」と言ったのです。
私たちは、普通の人々に対して腹を立てて、このような言葉を用いるべきではありませんし、純粋に人々にイエスを指し示そうと追い求めているリーダーに用いるべきではありません。これらは挑戦に満ちた言葉です。しかし、挑戦は間違った人々に向けられるべきではありません。
人間的には弱い立場にあったイエスが、当時の権力者たちを恐れることなく、これらの言葉を語ったということは何と驚くべきことではないでしょうか。
祈り:主よ。これらの領域で失敗してしまうことがあることを御赦しください。誠実さ、確かさ、謙遜さ、あわれみ、ビジョン、焦点、気前よさに富んだ生活へと導いてください。主がご自身の町に持たれたように、私の町に対して同じような思いを持つことができるように助けてください。
批判
ヨブ33:1-34:37
リック・ウォレンが「批判は影響の代価です。あなたが誰に対しても影響を持たなければ、あなたに対して文句をいう人はいないでしょう。あなたの影響が大きくなればなるほど、あなたはもっと批判されるようになります。」と指摘しています。
かつて、リーダーシップの重要な立場を持っていた(1章を参照)、みじめなヨブは、彼の批判者たちから長い痛烈な批判に我慢しなければなりませんでした。いわゆる「友人たち」と呼ばれる人たちからの批判はとても堪えます。友人であるべき人からの批判される時はとてもきついものです。教会内部での、いわゆる「友」と呼ばれる人々からの教会リーダーへの不真実な批判があるのは悲しいことです。
一番若いエリフの「黙れ。あなたに知恵を教えよう。(33:33)」「ヨブは知識がなくて語る。彼のことばには思慮がない。(34:35)」という、エリフの経験からの自信に基づいた傲慢な言葉を聞かなければならないということは、ヨブには受け入れがたいものだったでしょう。さらに「彼は、自分の罪にそむきの罪を加え、私たちの間で手を打ち鳴らし、神に対してことば数を多くする。(37)」と、彼に反対することさえも批判されました。
多くの批判者がそうであるように、エリフは「熟考をかさね」「下心なく」(33:2-3,MSG訳)主張しました。彼は「まともな考えをもった人々は言う。そして賢い者は私に同意して聴く。『ヨブは無知な奴だ。彼の言ってることはナンセンスだ。(34:34-35,MSG訳)」
今まで誰も批判者として石碑を建てた者はいないということを指摘したとしても、批判者になりたがることは誰にもやめさせることはできません。他の人々について何をいうのかについて、とても気をつけるべきです。そして、もしあなたが批判を受ける側に立つようになったとしても、驚かなくても良いのです。
祈り:主よ。他の人を表面的に裁くことを避けることができますように。葛藤の中にある人々への思いやりと知恵を与えてください。私たちをただ一人のリーダーであるイエスキリストを見つめ続けることができるように助けてください。主の主権のもとにイエスを手本にして良い影響を与えていく者とならせてください。アーメン。
H.K
References
John C. Maxwell, Developing the Leader Within You, (Thomas Nelson; 1 edition, 2005)
Rick Warren, in conversation with Mark Driscoll, cited in Jeff Schapiro, The Christian Post, ‘Warren to Driscoll: Not All Megachurches Are Alike’, 27 August 2012. Accessed via: http://www.christianpost.com/news/warren-to-driscoll-not-all-megachurches-are-alike-80667/ [last accessed January 2016]