Tokyo Chapel

2018年5月7日

第127日

神に用いられやすい者になる12の方法

インドで水を運ぶ人は二つの大きな水がめを使います。それらを竿の両側にかけて、竿を首に渡して運ぶのです。二つの水がめの内、一つにはひびが入っていました。もう一方はひびはなく一滴も水をこぼすことなく持って帰ることが出来ます。しかし、川から家に長い道のりを歩いて帰ると、ひびの入った水がめの水は半分になっているのです。

ひびのはいった水がめは自分の不完全さを恥じて、いっぱいまで水を入れても半分しか持って帰ることが出来ないことを悲観しました。そんな苦しい気持ちのまま、2年の歳月が流れていきました。その水がめは、川のほとりで水を運ぶ人にある日話しかけました。

「私は自分を恥じています。あなたに謝りたいのです。私のひびのために水の半分は道に漏らしてしまって、あなたの家には半分しか持って帰ることができません。私の欠けのせいで、あなたがこんなにも一生懸命働いても、あなたの努力に報いることができないのですから…。」

すると運び人は水がめに言いました。「あなたは道の片側だけに花が咲いていて、反対側には咲いていないことに気づきましたか?私はあなたにひびがあることを知っていたので、あなたの側の道端に花の種を植えておいたのです。毎日、歩いて帰るときに、あなたは花に水やりをしていたのですよ。2年たって、私は美しい花を摘んで、テーブルに飾ることが出来るようになりました。あなたがあなたのままでいてくれることがなければ、この家に美しい花の恵みはもたらされなかったことでしょう。」

感謝なことに、神はひびの入った水がめを用いてくださいます。あなたが神に用いられるために、あなたが完全である必要はありません。私たちは何か値打ちのある人生を生きたいと願います。もし、あなたが神に用いられる者になりたいなら、ここに12の鍵があります。


1.あなたは愛されていることを知る。

詩篇57:7-10

神はあなたを用いられます。なぜなら、主はあなたを愛しておられるからです。ダビデは言いました。「あなたの恵みは大きく、天にまで及び、 あなたのまことは雲にまで及ぶからです。(10)」神にあなたが愛されているということを知ること…これがすべてのスタート地点です。


2.何があっても主を礼拝する

神は礼拝者を探しておられます。「神よ。私の心はゆるぎません。 …私は歌い、ほめ歌を歌いましょう。…主よ。私は国々の民の中にあって、あなたに感謝し、 国民の中にあって、あなたにほめ歌を歌いましょう。(7-9)」とダビデは告白しました。あなたが持っているすべての賜物をもって礼拝することで、神の愛の体験に応答しましょう。個人的にだけではなく人々の中ででも(9)。礼拝したい気持ちの時だけではなく、困難な時にも同様に「根強く」礼拝しましょう。


3.あなたの生活を通して神に栄光を帰する

神に栄光を帰する者に神は栄誉を与えます。ダビデは記しました。「神よ。あなたが、天であがめられ、 あなたの栄光が、全世界であがめられますように。(11)」これがダビデの究極の願いでした。それは「御名があがめられますように(マタイ6:9)」というイエスが教えて下さった祈りにも示されています。

祈り:主よ。あなたの偉大な愛を感謝します。その愛は天にまで及び、あなたの真実は大空に及びます。今日、私はあなたの御名が、私の語ること、為すことすべてにおいてあがめられますように祈ります。


4.「父」が為されたようにする

ヨハネ5:16-30

パリサイ人たちは非常に宗教的でしたが、律法主義に陥って硬直していました。彼らは38年間中風であった男が安息日に床を取り上げたことのゆえにイエスを非難しました。

イエスは神との交わりの中にありました。そして、イエスは父が子にしてほしいと願うことをすべて成された神の子として愛されていました。イエスを父なる神から分離することはできません。イエスは父と一つです。

イエスは神です。「ご自身を神と等しくして、神を自分の父と呼んでおられた(18)」のです。しかし、イエスはまた父なる神の従順な子でもありました。イエスは、殺意に燃える者たちにこう応じました。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。子は、父がしておられることを見て行う以外には、自分からは何事も行うことができません。父がなさることは何でも、子も同様に行うのです。(19)」

あなた自身のプランに基づいて、神にそのプランを祝福してもらうことを願うのではなく、神のプランを見つけることに務め、神のプランに自分を合わせましょう。


5.神に聞く

問題に陥る理由の一つは、今日の旧約聖書の箇所にあったように神に聞き従わないことです(士師記6:10)。イエスは人生の鍵は神に聞き、神を信じることだと言いました。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしのことばを聞いて、わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきに会うことがなく、死からいのちに移っているのです。(ヨハネ5:24)」

イエスは「わたしは自分だけでひとりぼっちなことは出来ません。私は聞き、そして私は決めるのです。(30,MSG訳)」とさえ言いました。


6.あなたができるすべての良いことを行う

救いは良い行いをして得られるものではありません。しかしながら、信仰の生活の証しは良い行いの生活です。イエスご自身が「巡り歩いて良いわざをなし(使徒10:38)」たと私たちは言われました。イエスは言いました。「墓の中にいる者がみな、子の声を聞いて出て来る時が来ます。善を行った者は、よみがえっていのちを受け、悪を行った者は、よみがえってさばきを受けるのです。(ヨハネ5:28-29)」

ジョン・ウェスレーが言った通りです。「あなたが出来るすべての良いことをしなさい。ぜひともあなたの出来ることによってです。あなたが出来るすべての方法においてです。あなたが出来るすべての場所でです。あなたが出来るすべての時にです。あなたが出来るすべての人にです。まさしく、あなたが出来る限りです。」


7.神を喜ばせることを求める

これは実践するのは、最初からとても難しいことだと私は感じています。自分の喜びを求めることが自然に思えるからです。イエスは言いました。「わたし自身の望むことを求めず、わたしを遣わした方のみこころを求めるからです。(30)」神を喜ばせることを求める生き方は、完全にUターンすることが必要です。それは一度Uターンすることだけではありません。毎日の生活の中で、実際的に何度もトライすることが必要です。決して易しくはありません。

祈り:父よ。あなたの御声を聴かせてください。あなたがなさること、そして関わることを見させてください。私自身を喜ばせることではなく、あなたを喜ばせることを追い求めることができますように。


8.主に助けを叫び求める

士師記6:1-7:8a

神の民は再び問題を抱えました。「イスラエル人はまた、主の目の前に悪を行い(6:1)」その結果、彼らは抑圧され(2)、「落ちぶれて、ひどく貧乏になった(6,MSG訳)」のです。

彼らの折り返し点がやってきました。それは、私たちも同様ですが、彼らが「主に叫び求めた。(6)」時です。助けを求めて神に叫び求めるとき、神が答えてくださることが度々あったことを感謝します。今日、あなたがどのような困難や試練に遭ったとしても、主に助けを求めて叫びましょう。


9.神が共にいることを知る

神はギデオンを立て、彼に言いました。「勇士よ。主があなたといっしょにおられる。(12)」ギデオンは尻込みして「ああ、主よ。私にどのようにしてイスラエルを救うことができましょう。ご存じのように、私の分団はマナセのうちで最も弱く、私は父の家で一番若いのです。(15)」と答えますが、主は「わたしはあなたといっしょにいる。(16)」と励ましました。

イエスも世の終わりまで共にいてくださると約束してくださったのです(マタイ28:20)。


10.自分の弱さを知る

ギデオンは神がひびのある水がめを用いるというもう一つの例です。ギデオンは言いました。「私にどのようにしてイスラエルを救うことができましょう。ご存じのように、私の分団はマナセのうちで最も弱く、私は父の家で一番若いのです。(士師6:15)」私は自分の弱さのゆえに、神は私を用いることが出来ないとしばしば感じてしまいます。しかし、時々、神は私たちの強さを通してよりも、私たちの弱さを通して働かれます。

個人的には、私は使徒パウロの言葉から大きな励ましを受けます。「『わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである』と言われたのです。ですから、私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう。」(2コリ12:9)


11.恐れず主に従う

ギデオンは神の言葉に従って実行しました。(士師6:27)たとえ町の人々から殺されそうになってもです(30)。私はしばしば反対に遭うことに怖気ずいてしまいます。しかしながら、私たちが直面する反対はギデオンが面したものと、さらにはイエスが面したものとは比べ物になりません。ジョイス・マイヤーは言います。「恐れがあなたの心をノックするなら、信仰に答えさせよ!」


12.神の確信を得よ

秘められたギデオンの力は「主の霊がギデオンをおおった(34)」ことが鍵です。自分の確信ではなく、神の確信を得たのです。

神にとって兵士の数は問題ではありません。実際、神はギデオンに「あなたといっしょにいる民は多すぎる(7:2)」とおっしゃいました。神はご自身の民に自分の力で自分を救うのだと考えて欲しくないのです。それで、32,000人は300人まで減らされました。

私たちがこの時代と世界を変革するのに数はいりません。しかし聖霊の力が必要です。もしあなたが神の確信を得るならば、ギデオンになさったように神はあなたにも同じ働きをさせることが出来るのです。

祈り:主よ。あなたが私に与えてくださった召しを成就するためにはあなたの聖霊が必要です。今日、あなたの聖霊をわたしに注いでください。聖霊、来てください。

H.K

References

Joyce Meyer, Everyday Life Bible, (Faithwords, 2009) p.385