Tokyo Chapel

2018年5月25日

第145日

巨人のような問題と対決する方法

ゴリアテは巨人でした。その身長は2.9メートル。重装備を身に着けて立ち、神の民を侮って叫んでいた勇者でした(1サムエル17:1-11)。肉体的な巨人であると同時にこれは比喩的でもあります。大きな、打ち勝ちがたい問題や課題はまさしく「巨人」のようです。

  • 「個人生活の巨人」あなたの健康、結婚、家庭における個人的な試練、人間関係の欠如、仕事や失業、その他の職場の問題、あるいは罪、誘惑、依存、恐れ、孤独、落胆、疑いなど。
  • 「国内の巨人」テロ、通り魔、ホームレスの問題、結婚や家庭生活や地域社会の破たん、犯罪率の増加、学校崩壊、教会の減少、これらの巨人に立ち向かうにはつくづく宣教の業が必要です。
  • 「地球規模の巨人」極度の貧困(毎日千人単位で子どもたちが死にゆく現状)、予防可能な疾病(比較的簡単に治療可能な疾病で何百万人が死んでいます。)、初等教育の必要(約十億人が字を読むことができません。)世界規模の下水処理の必要(毎年、西欧で消費されるアイスクリームのコストでまかなえます。)

このような巨人に面したときに、二つの態度をとることができます。一つ目は「これは大変だ、私には何もできることはない。」二つ目は「これは大変だ、見過ごしにはできない。」


グローバルに考える

詩篇67:1-7

神は全世界を愛し、すべての国々や人々が神を知り、神を礼拝し、神を愛することを望んでおられます。

詩篇の作者は「それは、あなたの道が地の上に、あなたの御救いがすべての国々の間に知られるためです。(2)」と神の民に神の祝福が与えられるように祈りました。

私たちはこの詩篇の中に、旧約聖書に表された、国境を超えて広がる神の民のための地球規模のビジョンの予型を見て取ることができます。

詩篇の作者は全地球のために祈ります(3-5)。もし私たちが地球規模の巨人に立ち向かうなら、地球規模のビジョンが必要です。この詩篇の言葉は、ただ神がすべてです。あなたのビジョンのサイズはあなたの神のビジョンのサイズにかかっています。A.W.トーザーのことばです。「私たちが神を思う時に心に浮かぶことが、私たちにとって最も重要なものなのです。」

祈り:主よ。私たちに恵みを賜り、祝福してください。あなたの御顔を私の上に輝かせてください。この地にあなたの道を、国々に救いを知らせてください。願わくはすべての民があなたを賛美しますように。


イエスを証しする

ヨハネ15:1-16:4

イエスの友となること以上に、大切なことは人生の中にありませんし、そのような大きな特権はありません。イエスは言いました。「あなたがたはわたしの友です。わたしはもはや、あなたがたをしもべとは呼びません。…わたしはあなたがたを友と呼びました。(15:14-15)」

イエスがあなたの友となるなら、あなたはあなたの生活での巨人、教会や社会での巨人に独自の視点から立ち向かっていけます。

  1. 個人的に
    イエスは実り多きクリスチャンのための二つの秘密があることを告げています。

    第一に、刈り込みがあることです(1-2)。刈り込みの目的はもっと多くの実を結ぶことができるようになることです。痛み、悲しみ、病気や苦難、喪失、死別、失敗、失望、欲求不満などがあなたの生活から切り払うのです。

    刈り込みはむごいことのように見えます。過酷な冬にさらされたギザギザになった枝が残っています。しかし、刈り込みの目的はいのちを新しくする道を整えることです。春や夏がやって来ると、豊かな実を結ぶようになります。鋭利な刈り込みばさみは、最終的には豊穣と祝福をもたらします。

    第二の収穫の秘訣はイエスとの親密さです(4)。あなたは一人で巨人の立ち向かうことは不可能です。イエスは言いました。「あなたが私につながり、わたしがあなたと共にいるとき、関係は親密であり有機的です。収穫が有り余るほどになることが確かです。分離されたら、あなたは何も生み出すことはできません。(5,MSG訳)あなたがイエスのそばにとどまっているなら、巨人に立ち向かうことに唯一成功するのです。

    イエスとともに過ごし、ともに歩み、イエスに祈り、主のみことばを聞き、主のみこころに従うための時間をたっぷりとって、イエスとの関係を成長させることに努めましょう(14-15)。

    イエスは、もしあなたがイエスの近くにとどまるなら、実を結ぶことに関する三つのことが起こります。第一にあなたの祈りは答えられます(7)。第二に、神が栄光を受けます(8)、第三にあなたは喜びに満たされ、溢れます(11)。

    イエスはあなたに喜びに満たされて、人生をフルサイズで生きてほしいと願っておられます。神によってあなたが価値ある者であり、尊ばれ、愛されていると知ること以上に大いなる喜びはありません。そして、あなたが愛されているように他者を愛するのです。

    イエスにあって、またイエスとともに、他者に永遠のいのちを与えるほど大いなる喜びはありません。

  2. 教会
    今日、教会はたくさんの巨人たちに面しています。もっとも大きな巨人は不一致です。クリスチャン同士が分裂することほどイエスのメッセージを妨げるものはありません。不一致はただ愛によってのみ打ち勝つことができます。イエスは言いました。「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。人がその友のためにいのちを捨てるという、これよりも大きな愛はだれも持っていません。…あなたがたが互いに愛し合うこと、これが、わたしのあなたがたに与える戒めです。(12-13、17)
  3. 社会
    イエスは、私たちを憎む世界という巨人に面することになることを警告します(18-19)。イエスは言いました。「もし人々がわたしを迫害したなら、あなたがたをも迫害します。(20)」イエスは言いました。「あなたがたを殺す者がみな、そうすることで自分は神に奉仕しているのだと思う時が来ます。(16:2)」これは文字通り、今日の世界の片隅で起こっていることです。

    しかしまた、他にも捉えづらい形での隠れた迫害があります。誰も拒絶されたり、見下げられたり、からかわれたり、物笑いにされたりしたいとは思いません。イエスはあなたがどこにいようとも、あなたは反対され、憎まれ、迫害さえ受けるようになると警告しました。

私たち自身では答えを見出すことは出来ないでしょうが、イエスは言いました。「わたしが父のもとから遣わす助け主、すなわち父から出る真理の御霊が来るとき、その御霊がわたしについてあかしします。あなたがたもあかしするのです。初めからわたしといっしょにいたからです。」(ヨハネ15:26-27)聖霊はあなたにイエスを証しをする力を与え、これらの巨人たちの挑戦を受けて立ち、私たちの社会を変革するのを見るようになるのです。

祈り:主よ。私をあなたの友と呼び掛けてくださりありがとうございます。あなたが私を愛してくださったように、他の人々を愛することができるように助けてください。


神により頼む

1サムエル16:1-17:37

ダビデは生まれつきの才能も、神による賜物も秀でたものがありました。彼はハンサムで健康でした(16:12)。音楽的な才能もあり(18)、語ることにも長けていました(18)。素晴らしい身体能力もありました(17:1-37、18:11)。彼は指導者でした(18:13)。彼は成功に満ちていました(14,30)。彼は有名でした(30)。

しかし、神がダビデを用いたのはそれが理由ではありません。神はサムエルに言いました。主は「人が見るようには見ないからだ。人はうわべを見るが、主は心を見る。(16:7)」

ダビデは、生ける神に対するゴリアテの反抗的態度に憤慨しました(17:26)。ダビデは勇気あるリーダーです。彼は言いました。「あの男(ゴリアテ)のために、だれも気を落としてはなりません。(32)」ダビデがこの巨人に立ち向かった方法から私たちはどのようなレッスンを学ぶことができるでしょうか?

  1. 拒絶を拒否する
    兄のエリアブはダビデに「おまえはここで何をしてるのだ!なぜ自分のしごとに専念していないのか?お前の仕事は痩せこけた羊の群れの世話をすることだろう。俺はお前が何してるかを知っている。おまえはここにやってきて、血の決戦をリングサイドの特等席で観戦しようとしてるのだ!(28,MSG訳)」

    しかし、ダビデはエリアブにとらわれませんでした(30)。

    私たちがここで学ぶレッスンはもしあなたが拒絶されたり不当な扱いをうけてもひるまないことです。ジョイス・マイヤーは記しています。「神は能力のある誰かを探しているのではなく、ご自身が用いることができる人を探しているのです。…あなたの心をきよく保ちなさい。憎悪、反対、苦々しさ、恨みや不寛容があなたをとどめることを許してはなりません。」

  2. 関わりを持つ
    ダビデはサウルに言いました。「あの男のために、だれも気を落としてはなりません。このしもべが行って、あのペリシテ人と戦いましょう。(32)」ダビデは人まかせではなく、自ら名乗りを上げました。祈り、奉仕、ささげものなど、会衆の中から自ら名乗りを上げる人に、わたしはいつも感動し、心動かされます。
  3. 神に頼る
    サウルはダビデに言いました。「あなたは、あのペリシテ人のところへ行って、あれと戦うことはできない。あなたはまだ若い…(33)」しかしダビデは答えました。「獅子や、熊の爪から私を救い出してくださった主は、あのペリシテ人の手からも私を救い出してくださいます。(37a)」ダビデは、神が彼とともにおられることを知っていたので、神を信頼しました。(16:18、17:37b、18:14参照)

最終的には、ダビデがゴリアテに立ち向かっていくことができた理由は、彼が神によって油注がれていたからです。「サムエルは油の壷を取り出し、ダビデの上に油を注いだ。彼の兄弟たちはその周りに立って見守っていた。神の霊が激しい風のようにダビデに臨んだ。神はそれ以後の彼の生涯に生き生きとした命をもって彼を力づけた。(16:13,MSG訳)」あなたの生活の中で、社会の中で、世界の中で、あなたが巨人に立ち向かうことができる唯一の方法は、聖霊に油そそがれることを通してです。

祈り:主よ。私が巨人に立ち向かうとき、あなたの聖霊の油注ぎとあなたの臨在が必要です。気落ちしたりあきらめたりせず逃げ出さない勇気を与えてください。アーメン。

H.K

References

A.W. Tozer, The Knowledge of the Holy (New York: HarperCollins, 1978)

Joyce Meyer, Everyday Life Bible, (Faithwords, 2013) p.448

http://www.heartsandminds.org/poverty/hungerfacts.htm [updated 2011]

http://www.globalissues.org/issue/2/causes-of-poverty [updated 2012]

http://www.unwater.org